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健康・衛生
バイオソリッドで「永遠の化学物質」PFASが農場に入り込むおそれ
料理が焦げつかないフライパン、汚れにくい衣服やカーペット、泡消火剤……さまざまな用途に使われてきた「永遠の化学物質」は、その便利さゆえに危険を広めてきた。 PFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合 […] -
健康・衛生
“女性であること”で健康リスクが大きい現状
世界保健機関(WHO)によると、女性であること、あるいは女性としてのアイデンティティを持つことは、その人の健康に大きな影響を与える。これには、生物学的な要因もあれば、社会的な性差に起因するものもあるが、とりわけ懸念される […] -
健康・衛生
男性被害者からのDV相談窓口の必要性ーコロナ禍で相談件数が倍増
DV(ドメスティックバイオレンス)被害者といえば女性を想像してしまいがちだが、近年は男性が被害者となるケースへのサポート体制も必要性が高まっている。実際、ドイツで男性のためのDV被害ホットラインを設けたところ、相談件数が […] -
健康・衛生
薬物依存。“回復の機会をつくる農場ー自分が食べるものを自分たちで育て、より健康的に生きること
薬物依存症に苦しむ人々に農業を中心としたさまざまな仕事を提供することで、依存症からの回復を手助けするドイツの「フレッケンビュール農場」。自身も当事者の一人で、役員のロルフ・シュテルクがこのユニークな回復施設について語った […] -
健康・衛生
暴力を“病”と捉える警察のアプローチ。スコットランド、犯罪減少を導く“希望と機会”
かつて暴力犯罪率の高さで悪名高かったスコットランド・グラスゴー。しかし15 年前に、警察が「暴力」に対する見方を変え、貧困の改善をすすめて社会福祉との連携を始めると、事件数は減少。画期的な事業のモットーは「人生の厳しいカ […] -
健康・衛生
15歳で教師から性暴力被害に遭ったグレース・タメによる、被害者支援と性暴力防止のための活動
学童保育施設やフリースクールの指導員、そして学校教師…本来子どもたちの安心を守るはずの人間による忌まわしい性犯罪が毎日のように報道されているが、それらの被害者の声がメディアで紹介されることは少ない。心無い人により「被害者 […] -
健康・衛生
大切な人との死別がもたらす「グリーフの力」について
大切な人を亡くしたとき、心の痛みがなかなか消化されず、長く心の中に残り続ける人もいれば、亡くなった人とのきずなが日常のさまざまな場面で感じられ、悲しみを感じつつもその人がすぐそばにいてくれるような感覚を抱ける人もいる。死 […] -
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甲状腺がんになった子ども全員に被害救済を──原告のちひろさん(仮名)に聞く
前号では「311子ども甲状腺がん裁判」の井戸謙一弁護士に裁判の争点などを聞いた。 今号では、原告の一人、ちひろさん(仮名、中通り、20代女性)の話を紹介する。ちひろさんは原発事故が起きた2011年3月、中学3年生だった。 […] -
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女性にとって世界最悪の場所・コンゴ民主共和国。7万人以上のレイプ被害者を無償で治療/デニ・ムクウェゲ医師にインタビュー
中部アフリカに位置するコンゴ民主共和国では、1990年代から紛争が続き、約600万人が殺され、奪略や強姦が横行している。地元の人々の分裂を目的とした性的暴行がまかり通る中、そのおぞましい被害を受けてきた女性た […] -
健康・衛生
9月15日発売の『ビッグイシュー日本版』439号、表紙は「ミューズ」、特集は「コロナ禍、医療崩壊と再生」です
2022年9月15日発売のビッグイシュー日本版439号の紹介です。 表紙は「ミューズ」、特集は「コロナ禍、医療崩壊と再生」です。 -
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夫がカルトに入信し自分と子を虐待。そしてがんの再発…ナッシュビル、『コントリビューター』販売者ヴィッキー
「私がこうして路上に立つのは、家族を養うため」とヴィッキーは言った。彼女は現在、母親と二人の子どもと一緒にトレーラーハウスで暮らしながら、イースト・ナッシュビルにあるスーパーマーケット「クローガー」の前で『コントリビュー […] -
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スウェーデンのDV被害の実態と女性支援施設の入居者インタビュー
2022年4月の警視庁発表によると、日本国内の年間のDV相談は8,011件(うち8割は女性から)だという*1。人口約1000万人のスウェーデンでは、その4倍以上の相談があるようだ。現地のストリートペーパー『ファクトム』誌 […] -
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「身体を洗うことは人間の尊厳」。10年のホームレス生活を経て、無料シャワー付きバス走らせる(ドイツ)
元路上生活者のドミニク・ブローは自身が身体を洗えず苦しんだ経験から、友人たちと約2200万円を調達し、シャワー付きのバスを開発した。現在、ハンブルク市内をほぼ毎日走らせ、行政に代わって誰でも利用しやすい衛生施 […] -
健康・衛生
「無料低額診療」を知っていますか? お金がなくても病院での治療をあきらめる必要はありません
経済的困難がある人でも、無料または低額で必要な医療が受けられる「無料低額診療事業」。同事業の周知に尽力する社会医療法人同仁会・耳原総合病院(大阪府堺市)の田端志郎理事長に話を聞いた。 -
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2020年、コロナ禍で米国の銃の売り上げ急増、死者は4万人。子どものため、全50州600万人の母親たちが銃規制訴える
米国ではコロナ禍により人々の不安や恐怖心が増大し、銃の売り上げが急増したという報告がある。“開拓者精神”やハンティングの伝統、憲法などにより「銃所持の禁止」までは厳しい道のりだが、まずは銃犯罪や子どもの被害を […] -
健康・衛生
米国で後を絶たない銃乱射事件。「銃の買い取りプログラム」で銃犯罪は減らせるか
米国内で相次ぐ銃乱射事件に、今あらためて銃規制への関心が高まっている。しかし、最近の政治動向を見る限り、大した対策は期待できそうもない。銃の販売を制限する「銃規制法」が導入される日も、いつかは来るかもしれない […] -
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キラキラなポジティブさは時に有害。ネガティブな感情と向き合う経験が心理的柔軟性を育む
「プラス思考でいこう」「物事の良い面を見よう」「いつも前向きに」――こんな励まし系の文言がFacebookやInstagramのフィードに流れてきたことはないだろうか。前向きであれと訴えるメッセージは良かれと […] -
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初めて、甲状腺がんで東電を提訴。10年間、手術や転移、差別に怯えてきた若者たち
福島原発事故で被曝したことにより甲状腺がんになったとして、6人が損害賠償を求めて東京電力を訴えた。福島原発事故による被曝が原因での訴訟は全国でも例がなく、画期的なことである。2022年1月27日、東京地裁に提訴した男女 […] -
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12月15日発売の『ビッグイシュー日本版』、表紙は「レア・セドゥ」、特集は「となりのコロナ」
2021年12月15日発売のビッグイシュー日本版421号の紹介です。 表紙は「レア・セドゥ」、特集は「となりのコロナ」です。 -
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自殺は集団として長期的に予防すべき問題
ひどく悲劇的な出来事にもかかわらず、世界中では40秒に1度の割合で自殺が発生している現実がある*1。人命の早過ぎる喪失はもちろんのこと、自殺が起きるたびに、家族や友人、まわりの人々を含めて100人以上もの人々 […] -
健康・衛生
水道に鉛や汚染物質。各国で求められる水道システムの改修とより厳しい規制
2021年9月、英国の14の学校で採取された水のサンプルから、最大基準値の5倍の鉛が検出された*1。鉛は少量でも脳や知能の発達に影響を与えうる有害物質だ。こんなニュースを聞くと、自分の地域の水道は大丈夫なのか […] -
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「レスパイトケア」は医療コストを抑える漢方薬? 退院しても帰る家のない人たちへのケア
2021年7月19日、米テネシー州ナッシュビルに「グレンクリフ・ビレッジ」という施設が誕生した。ここでは、医療機関から退院したものの住まいがない人たちがレスパイトケア(一時的な医療ケア)を受けられる。グレンク […] -
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Instagramで心の健康被害との調査結果。企業の社会責任とは
多くの若者の日常に深く食い込んでいるSNS。サーバーダウンなどしようものなら、そわそわと何も手につかなくなる人もいるかもしれない。依存が懸念されるなか、Instagramがとりわけ10代女子にもたらす負の側面 […] -
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10月1日発売の『ビッグイシュー日本版』、表紙は「ダニエル・クレイグ」、特集は「貧困緊急事態──コロナ禍の1年半に」
2021年10月1日発売のビッグイシュー日本版416号の紹介です。 表紙は「ダニエル・クレイグ」、特集は「貧困緊急事態──コロナ禍の1年半に」です。 -
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子どもの4人に3人が身体的虐待経験あり。ギリシャの虐待防止の取り組み
日々流れてくる幼い子どもへの虐待のニュース。「虐待するくらいならそもそも子どもを作るな」「虐待親も同じ目に合わせればいい」といったコメントも多く見られるが、虐待した親のほうも、親から「あるべき教育」を受けて来 […] -
健康・衛生
「コロナ禍で変わるデジタル×困窮者支援」BIG ISSUE LIVE #6
生活困窮者は、周囲に相談できず孤立を深めることが多い。かつては大規模な炊き出しや相談会を開催して生活困窮者と繋がることが多かった。しかし、コロナ禍においては、そうした活動も限定的にならざるをえない。いま、どのような人たち […] -
健康・衛生
10人に1人が「燃料の貧困」状態にある英国。公営住宅こそ省エネ性能建築にすべき
住宅のエネルギー効率でみると、英国は欧州で最低レベルにある。各住宅の断熱性能が低いため、暖房に大きく依存している。環境への大きな負荷がかかるのはもちろん、個人の光熱費負担もばかにならない。また英国では、約116万世帯が公 […] -
健康・衛生
暴力が常態化している刑務所で更生は困難/米国の矯正施設の現状
米国の刑務所では暴力が蔓延しているーー暴力の直接の被害に遭うか、そうでなくともほとんどが暴力を目の当たりにしている。“間接的”に暴力にさらされているだけでも、社会復帰後の生活に長期的な影響をもたらすことが研究 […] -
健康・衛生
コロナ禍で非接触型の決済が増加、『ビッグイシュー英国版』もキャッシュレス対応が好調
『ビッグイシュー英国版』では、ペイパル社が提供するモバイル決済サービス「ゼトル(Zettle)*1」を利用し、販売者のキャッシュレス支払い対応をすすめている。世界各地のストリート誌が、デジタル支払いに期待をし […] -
健康・衛生
数字で見る困窮のいま…「貸付」が1兆円を超えている/BIG ISSUE LIVE #4「コロナ禍の支援現場から見えてきたこと」その3
コロナ禍で、公的制度にはどのような動きがあったのだろうか。 6月19日に行われたオンラインイベント<BIG ISSUE LIVE #4「コロナ禍の支援現場から見えてきたこと」>には、困窮者支援活 […]