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気候・自然
上真一さんが語る「クラゲスパイラルを食い止めるには?」
クラゲが大発生する、荒れ果てた日本の海 60年代東京湾、90年代瀬戸内海、そして2002年からは毎年のように日本海がクラゲだらけになる。この物言わぬ海の生物は私たちに何を警告しているのか? 苛酷な海の環境に耐え切れなかっ […] -
気候・自然
“成人病”にかかった日本の海。鷲尾圭司さんに聞く、漁業危機と日本の海の今(1/2)
かつて世界一の水産大国を誇った日本の漁業生産高が、今や最盛期の半分まで落ちている。日本の漁業で何が起こったのか? 明石の漁港(兵庫県)をフィールドにし、日本漁業の再生に取り組む鷲尾さんに、漁業の今を聞いた。 海の中で“貧 […] -
気候・自然
絶滅秒読みの希少種「ヤンバルクイナ」を保護する—「どうぶつたちの病院」事務局長・長嶺隆さん
(2007年7月15日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第75号より) 人口100万人と固有の動物が共存 奇跡の森の「命(ぬち)どぅ宝(たから)」 沖縄島北部”やんばるの森“に生息する、飛べない鳥、ヤンバルク […] -
気候・自然
大農園にリースされる、サバンナ。炭作りのために消え行く森林(2/2)
<前編を読む> サバンナの守り神、マサイ族。保護と住民の間を架橋する家畜診療プロジェクト 「現在、マサイマラ国立保護区の周辺で起きている問題に、マサイの個人所有の土地の貸し出しがあります」と指摘する滝田さん。主にナロック […] -
気候・自然
森の診療所の獣医・竹田津実さん「限りなく犯罪に近い、言われなくなってほっとしている」
野生の患者は、野生からの伝言者。選ばれて、自然の今を伝えに来る 北海道東川町に森の診療所を開く竹田津実さん。 30年間、傷ついた野生動物の保護、治療、リハビリに無償で取り組んできた。そんな竹田津さんが綴る、野生動物と巡り […] -
気候・自然
マサイマラの獣医・滝田明日香さん「私はとにかく、サバンナと大空が好きなんです」(1/2)
アフリカの魅力に取りつかれ、 獣医になってマサイ族の牛の巡回診療をしながら、 アフリカの野生動物保護を考える、滝田明日香さん。 しなやかでたくましく美しい、「ノーンギシュ(牛の好きな女)」と呼ばれる滝田さんの生き方を紹介 […] -
気候・自然
ビッグイシュー日本版 3月1日発売 210号の紹介
3月1日発売のビッグイシュー日本版210号のご紹介です。 スペシャルインタビュー デンゼル・ワシントン 新作『フライト』で、原因不明の急降下をした旅客機を、奇跡的に着陸させたパイロットを演じたデンゼル・ワシントン。117 […] -
気候・自然
街に暗闇を取り戻す「ダーク・スカイ・ムーブメント」
『ビッグイシュー日本版』209号から、読みどころをピックアップしてご紹介いたします。 暗闇を取り戻す「ダーク・スカイ・ムーブメント」 深夜でも煌々と輝く街路灯……「治安」や「進歩」の象徴でもある街にあふれる光の数々は、見 […] -
気候・自然
旭山動物園の楽しみ方—手書きのメッセージに込められた飼育員の想い(2/2)
<前編を読む> 「かわいい」から「すごい」へと変わる歓声 実はこのエピソードのなかに、旭山動物園が今のような人気を得た秘密がある。 「彼らにエサを探す努力をしてもらおうと動物園にはさまざまな仕かけがしてあって、キリンなん […] -
気候・自然
[インタビュー] 動物を“尊敬”の対象にした、旭山動物園園長の小菅正夫さん
2002年に約67万人だった入園者が06年には約304万人、 今や日本有数の入園者が訪れる旭山動物園。 園長の小菅正夫さんが語る、その人気の秘密と旭山動物園の哲学。 野生では見られない、野生動物の“凄さ”を伝えたい オラ […] -
気候・自然
冬の屋内で楽しむ“多肉植物の寄せ植え”は雑木林のミニチュア
<前編を読む> それでもやっぱり冬は苦手という人、都心に住んでいるので近くに自然がないという人もいるだろう。そんな人におすすめなのが、屋内でも育てられる寄せ植え。柳生さんはさまざまな種類の植物を一緒に植えて楽しむ寄せ植え […] -
気候・自然
園芸家、柳生真吾さん「冬の雑木林は、枯れ木や枯れ草の集まりだと思ったらオオマチガイ」
冬の雑木林、命の神秘に出会い、春の訪れを想像する 東京から車で約3時間。八ヶ岳南麓大泉村にある「八ヶ岳倶楽部」に柳生真吾さんを訪ねた。晴れた日には八ヶ岳や富士山が間近に見えるここは、真吾さんの父で俳優の柳生博さんが約30 […] -
気候・自然
オーストラリア、年間95基を動かすウラン輸出。先住民の〝神聖な泉〟を汚染
1月14日、15日の両日にわたり パシフィコ横浜で開催された脱原発世界会議。海外約30ヵ国からの100人を含め、延べ約1万1500人が参加。ネット中継を視聴した数は全世界で約10万人にのぼった。 69を数えたブース。脱原 […] -
気候・自然
中国、南京の歴史保護区でとまらない都市開発 [世界短信]
中国、南京の歴史保護区でとまらない都市開発 三国志で有名な呉の孫権が都を置いた南京は、史跡が多く、中でも老城南(ラオチェンナン)という地域は南京の歴史文化発祥地とされ、2500年前の城跡など多数の遺跡が集中し、南京の伝統 […] -
気候・自然
飯島博さん「壊すんじゃない、世の中を溶かす勇気を持つ」(4/4)
このようなアサザプロジェクトを動かしてきた、アサザ基金を、飯島さんは、中心のないネットワークだと言いきる。 「組織がない、中心がないっていうのは、無力だということです。強力なリーダーがいなくてしっかりした組織もない。中心 […] -
気候・自然
子どもたちが公共事業を担う「アサザプロジェクト」(3/4)
非力なものが知恵を出して遊ぶ。霞ヶ浦は遊び相手 なぜ、子供たちがアサザプロジェクトの主役になれるのだろうか? と問うと、「それは、子供たちが自然と同じ時間を持っているから」と即座に返事が返ってきた。 自然はすべて潜在性の […] -
気候・自然
百花繚乱、流域全体に広がるアサザプロジェクト(2/4)
さて、驚くなかれ、アサザプロジェクトの主役は流域170をこえる小学校の小学生である。総合学習の一環として、子供たちがアサザの里親になり、アサザの種を株になるまで育て、湖に入って植え付けを行う。また、自然護岸が残っていた頃 […] -
気候・自然
100年かけ「霞ヶ浦再生」を実現するアサザプロジェクト(1/4)
霞ヶ浦は流域の人々の生活を支え、首都圏の水がめとしての役割を果している日本で2番目に大きい湖。40年前まではワカサギ漁で栄えた。晩秋から冬にかけてのワカサギ漁の季節になると、白い帆に風をはらませた「帆曳き船」が青き湖面を […] -
気候・自然
エピローグ—石油のない国、日本の可能性(8/8)
未来のストックをつくる人たち 植物がその体内に持っているリグニンと糖を資源としてうまく使うことが、地球温暖化を食い止める力になります。また、間伐材が放置されるなどの問題を抱えている林業、枯渇しつつある石油を材料として製 […] -
気候・自然
第6幕—植物系分子素材工業の誕生。分散・持続型の地域工業ネットワークへ(7/8)
分散・持続型の地域工業ネットワークへ いよいよ、万能の工業素材となるリグニンを使って、持続的な工業ネットワークを、社会につくる準備に入りましょう。 樹木をはじめ植物資源は、分子レベルまで見てみると、どんなものでも糖とリグ […] -
気候・自然
第5幕—「リグニン」をはずす、相分離系変換システム(6/8)
「リグニン」をはずす、相分離系変換システム リグニンは樹木を、生物の生態系のなかの母体のような存在にしました。一方で、リグニンは地球上に大量に蓄積している有機資源なのに、人間がどうしても使えないものでした。その原因は、糖 […] -
気候・自然
第4幕—「リグニン」の秘密、その見えない設計図を読む(5/8)
「リグニン」の秘密、その見えない設計図を読む 地球の陸地をおおうほど繁茂するようになった樹木は、生態系を守りながら長い歴史を生きてきました。彼らにそれができた秘密は何だったのでしょうか? 樹木の細胞は糖類とリグニンの二つ […] -
気候・自然
第3幕—「リグニン」登場、繊維細胞の精密な設計図(4/8)
「リグニン」登場、繊維細胞の精密な設計図 なぜ、樹木は石油の代わりになるほどの働きができ、屋久島の屋久杉は7千年もの長い間立っていられるのでしょうか? ここで、植物の歴史上の重要な事実をお話しましょう。太古の昔、地球 […] -
気候・自然
第2幕—植物、そして樹木の生き方(3/8)
長い生命力をキープする二つの循環 石油製品に替わってすべての製品の材料になれる植物、その秘密は何でしょうか? 人間も含めて、すべての生命体(有機体)はCO2からできあがっています。この有機体が生命を持ち、個体としての姿 […] -
気候・自然
第1幕—CO2の旅と「光合成」の奇跡(2/8)
樹木は“CO2の固まり” 樹木に従属してこそ生きられる人間 日本が輸入している石油の約5分の1は、私たちの身の回りのさまざまな製品を作るために使われています。あなたは信じますか? 石油を使わず、植物や森林資源からもそれと […] -
気候・自然
プロローグ—石油から植物へ、森林資源社会と「リグニン」のお話(1/8)
〈プロローグ〉人間は樹木に救われる 宇宙から見た地球は青い惑星。地球の縁が少しぼやけて“もや”のように見えます。この“もや”のようなものが地球の大気、つまり空気です。この大気に守られて生物も人間も生きています。そして、こ […]