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公正・包摂
移民による米国の経済効果は年に2.2兆ドルとの試算
ドナルド・トランプは2期目を目指す米大統領選の活動中から、何百万もの移民を国外追放すると発言してきた。外国生まれの労働者が米国人の職を奪っている、というのがその主な理由だ。次期副大統領候補のJ・D・ヴァンスも同じく、反移 […] -
貧困・ホームレス
米国の“人道危機”、亡命希望者の受け入れ飽和状態に/教会にあふれるテント、冬の夜間気温は氷点下
世界中で貧困や格差、戦争、自然災害が広がる中、中南米やアフリカの国々から米国に亡命を希望する人々が増え続けている。〝人道危機〟とも評される過酷な受け入れ現場では、冬の厳しさが人々を襲いつつある。 -
公正・包摂
差別を生むのは「無知」から来る「恐れ」ー 異なるものを知り、行動を起こそう
差別と闘う、これはすべての人に関わってくるテーマだ。往々にして、差別とは目に見えず、どんな形であれ人間の尊厳を踏みにじる。では、いったいなぜ人は差別をしてしまうのだろう? 差別をなくすことはできるのだろうか? […] -
平和・協同
カナダの民間支援「プライベート・スポンサーシップ」のおかげでバンクーバーに移住できたシリア人難民家族のストーリー
難民を「収容」すると「コスト」のかかる「問題」であることは避けようがない。 だが、難民を「自国に多様性をもたらす存在」として捉え、コミュニティが受け入れられるのであれば、もはや「難民」は「問題」ではなくなる。 カナダの民 […] -
公正・包摂
英国の入管収容施設の実態
ここ数年、日本の入管収容施設(以下、「入管」)のあり方に光が当たるようになったが、国外でも同様の問題が浮上しているようだ。戦争・紛争後などのトラウマ研究を専門とし、入管施設の被収容者についての調査も続けている英国ノッティ […] -
公正・包摂
移民の子どもが200人以上行方不明になっている英国の現状
英国では、移民として、保護者もなく一人きりで英国にたどり着いた子どもたちは、内務省が管轄するホテルに収容されることになっている。だが実際には、その中から多数の行方不明者が出ているという。シェフィールド・ハラム大学の教授で […] -
公正・包摂
移民が流入すると不安は高まりがちだが、実際の犯罪率は増えない:チリの研究より
「移民」は、現代の政治や学者間での議論において、避けては通れない重要なテーマだ。しかし、世界中どの国においても、政治家や世間一般に移民を敵視する人は一定数いる。移民反対派の多くは「移民が増えると犯罪が増加する」と主張する […] -
平和・協同
ウクライナに留学していた学生たちの今
ドイツに入国したウクライナ難民は、一時的な在留許可を取得でき、就労または教育が可能となる措置が取られている。だが、この権利を享受できていない人たちがいる。“ウクライナのパスポートを所持していない人”たちだ。ドイツ連邦内務 […] -
貧困・ホームレス
スペイン・アンダルシア地方の果樹園を支える不法労働者たち
スペインは、欧州連合(EU)の中でも指折りの青果物産地。国内最南端に位置するアンダルシア地方は欧州最大級の有機農地面積を誇り、農園労働者は引っ張りだこだ。しかしハードな労働の割に低賃金のため、この分野で働きたいと考えるス […] -
公正・包摂
ポーランドのウクライナ難民支援は市井の人々の自腹で成り立っている?
ロシアによるウクライナ侵攻により、約200万人のウクライナ難民が押し寄せたポーランド。戦争開始から半年が経った2022年夏、支援現場を視察した米国のネブラスカ大学リンカーン校の政治学教授パトリス・マクマホン(専門は人道主 […] -
公正・包摂
ウクライナ人家族の受け入れ体験談――年頃の子どもたちの反応は
イヴァンとアドリアン、2人の少年はウクライナでの戦争がきっかけで出会った。ウクライナ難民であるイヴァンの家族は今、ドイツのプフォルツハイム近郊に暮らすアドリアンの家族と一緒に暮らしている。アドリアンの母ゴシアが、ウクライ […] -
イベントレポート
日本に逃れてきた外国人たちの苦境-就労できず空腹、病院にもかかれない/BIG ISSUE LIVE #15「困窮する外国人の支援現場から」
ウクライナ危機を受け、複数の自治体ではウクライナからの避難民を受け入れ、住居や就労のサポートをする体制があると発表しました。一方で、ウクライナ以外の国から日本へ逃れてきた外国人たちはこれまでずっと非常に厳しい状況に置かれ […] -
イベントレポート
住まいの問題に取り組む国際NGOハビタット・ジャパン、日本では入居支援だけでなく「片付け支援」も/BIG ISSUE LIVEより
ビッグイシュ―が「住まいの問題」をテーマにしたトークイベントをすると聞くと、貧困が原因で住まいを失ってしまった人たちへの支援を想像するかもしれない。しかし貧困だけでなく、高齢者、障害者・病気がある人なども住まいを確保する […] -
平和・協同
ウクライナ避難民に対し市民は柔軟な支援体制を見せるも、「お役所仕事」がネックとなっている英国の現状
ロシアによるウクライナ侵攻以来、遠く離れた日本にも避難民が少しずつ到着している。その数、400人強。(2022年4月5日現在)2020年度に難民認定したのは47人のみ(難民認定率0.5%)と、難民の受け入れに […] -
平和・協同
ウクライナに隣接するハンガリーから、避難民の支援状況レポート
ウクライナから近隣国に避難した人々は200万人を超えるとみられている(2022年3月10日時点)。すでに約20万人超の避難民を受け入れているハンガリーの状況について、ブダペストのストリートペーパー『Fedél […] -
平和・協同
ウクライナ国内の避難民支援団体が、世界各国に望むこととは
ロシア軍のウクライナ侵攻(2022年2月24日)が始まって以降、国際ストリートペーパーネットワーク*(International Network of Street Papers/INSP)では、現地の一般市 […] -
教育
14歳でアフガニスタンを脱出した少女、難民キャンプから薬剤師を目指す
2015年、14歳のアニス・ミルザイは家族とともにアフガニスタンを逃れ、オーストリアにたどり着いた。高校の卒業証書を取得し、大学進学準備校(ギムナジウム)に通い始めたが、結局は職業実習生になる道を選んだ。「進 […] -
公正・包摂
4人に1人が難民の子どもという小学校。子どもたちの様子について離島の教師にインタビュー(ギリシャ)
ギリシャ本土からかなり離れたところに浮かぶティロス島。人口800人の静けさ漂うこの小さな島は、観光マップでは目立たない存在だ。ギリシャに到着した難民の多くが難民キャンプでの生活を余儀されるなか、ティロス島では難民に住まい […] -
平和・協同
アフガニスタン難民は、どの国にどのくらい受け入れられてきたのか
あわただしい米軍撤退にともない、何千人ものアフガニスタン人が国外へ逃げ出そうと必死だ。飛行機にしがみつき、離陸した機体から落下するショッキングな映像は日本でも話題になった。その後、報道はぐっと減った感があるが […] -
気候・自然
3月15日発売の『ビッグイシュー日本版』379号、表紙&特集は「“移民社会”を生きるヒント」、スペシャルは「ジュード・ロウ」
2020年3月15日発売のビッグイシュー日本版379号の紹介です。 表紙&特集は「“移民社会”を生きるヒント」、スペシャルは「ジュード・ロウ」 -
アート・文化
フォトジャーナリストは「撮る」だけが仕事ではない。「責任を負う」自覚があるかが大切/ピュリツァー賞受賞写真家ロレンツィオ・トゥニョーリにインタビュー
イタリア人の写真家ロレンツィオ・トゥニョーリは、この世で過酷な暮らしを強いられている地域を「撮る」だけでなく、そうした地域で「生活」もしている。2010年、31歳の時に仕事で訪れたアフガニスタンの首都カブール […] -
教育
移民2世の少年が不当な差別をなくすキャンペーンに成功。異文化間の連帯を呼びかける「声」となる
若者の世界の変え方を知ることは興味深い。今回紹介するのは、自身の体験から「社会課題」を痛感し、その解決に向けキャンペーンを展開。寄付金を集めて支援団体に全額寄付した若干13歳の少年だ。(元記事:『ビッグイシュ […] -
公正・包摂
家を爆撃され逃亡してきた若者がドイツで拘置所に入るハメに。少年犯罪と移民増加の相関関係
難民受け入れ政策で知られるドイツだが、少年犯罪においては移民の割合が異常に高いという実状があるようだ。それだけ聞くと、「移民は怖い」「移民は暴力的」と思うかもしれないが、若くして自国を離れなければならなかった彼ら一人ひと […] -
経済・産業
“移民のせいで失業”を心配するより、いま検討すべきはロボティクス・オートメーション化による単純労働者の失業インパクト
「移民が増えると自国民の仕事が奪われる」戦々恐々とする人も少なくないようだが、実際にはその心配はほとんどなさそうだ。それよりも、単純労働者の仕事を大量に奪うのは、ロボティクス依存によるオートメーション化。政治家たちはろく […] -
貧困・ホームレス
「路上生活は違法」として路上生活者から罰金を徴収するデンマーク。移民排除政策で苦しむのは自国民!?
2018年3月に議会を通過した「反ホームレス法」によって、デンマーク警察には路上生活者に罰金を科し、「特定区域禁止令(zone ban)」を命じる権限が与えられた。この地域のストリート誌『Hus Forbi』の販売者2名 […] -
教育
難民認定率0.2%の日本。共に生きるために、対話・生活・就労の場をつくる取り組み-NPO法人 WELgee(ウェルジー)
難民認定率わずか0・2%という日本で、民間の協力を得て、難民の人々を日本社会につなぎ、新たなルートをつくろうと奮闘してきた「WELgee」。企業と協働で彼らの可能性を発掘し、就労に結びつける新プログラムについて聞いた。 -
公正・包摂
イタリア産のトマトソースは経済移民の奴隷的な苛酷労働で作られている!?
南イタリアでは、アフリカなどから流れ着いた「経済移民」*が貧しい暮らしを送り、ギャングたちに搾取され、トマト農園でこき使われている現状がある。そこに誕生したコミュニティプロジェクト「サンカラの家」が、約200 […] -
公正・包摂
「難民鎖国」状態なのに難民は急増。当事者への聞き取り、アウトリーチ、地域と、顔の見える場と関係をつくる—NPO法人 名古屋難民支援室
日本で難民申請する人が増え続ける中、東京に次いで申請者が多いと言われる名古屋地区で、難民の生活支援とともに、法的な側面からのサポートを行う「NPO法人 名古屋難民支援室」。コーディネーターを務める […] -
公正・包摂
移民の人権を守る「聖域都市」は米国精神の体現。連邦政府と闘い、非正規滞在者を平等、公正に扱う
トランプ政権の発足以来、米国では非正規滞在者の取り締まりが強化され、逮捕数が増加している。しかし、米国のいくつかの都市は連邦政府の圧力に負けず、移民の人権を守る「聖域都市」として闘い続けている。 -
教育
女性の貧困から介護、難民、社会的養護まで。時代を反映し、複雑・多様化する課題と若者支援-「中央ろうきん若者応援ファンド」選考委員座談会
2018年の「若者応援ファンド」の選考を終えた皆さんに、2017年の助成で感じたことや、応募に見られる傾向と若者支援の現場が抱える課題、「若者応援ファンド」と中央ろうきんに求めることを聞いた。