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オリンピック開催をゴリ押しする理由:日本で教鞭を取る教授が解説
日本国内の新型コロナの感染状況は冬に入って着実に悪化。感染者数と死亡者数の記録が日々塗り替えられ、東京オリンピック開催可否の不透明さが再び増している。共立女子大学国際学部のクレイグ・マーク教授がオンラインメデ […] -
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「犯罪を減らしたいならフルタイム雇用を増やせ」ー米国の就労支援プログラム「Pathways」
「何度も犯罪を繰り返す人」と聞くと「根っからの悪人」と思いがちだが、その人がフルタイム雇用されているかどうかは、犯罪が繰り返されるかどうかに大いに相関があるものだ。日本では、再犯で刑務所に収容された人のおよそ […] -
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刑務所のライティング教室ー文章表現とフィードバックの重要性
受刑者に文章を書くことを勧めるプロジェクトが、オーストラリアの南オーストラリア州の刑務所で実施されている。文章表現は受刑者たちにどのような効果があるのだろうか。豪フリンダース大学の上級講師(クリエイティブ・ラ […] -
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知的障害や精神疾患のある人たちが毎日殺されている米国の現状ー警察の訓練だけでなく社会全体の理解と支援体制が必要
知的障害や精神疾患のある人が、年間何百人も殺されているーーしかも米国警察によって。とんでもない話だ。ワシントン・ポスト紙によると、2019年に警察による発砲で命を落とした999人のうち、197人が精神疾患を患 […] -
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「ソーシャルフットボール」をご存じですか? うつ病や統合失調症、パニック障害などの精神疾患・精神障害のある人など、多様な人が集いフットサルを楽しむ場
「中学校でうつ病と摂食障害を発症し、なくしていた自信を取り戻せた。それが、就職にもつながったと思う」「統合失調症で人と関わるのが苦手だけど、夢中で楽しんでいる間にキャプテンを任されるようになった」精神疾患・精 […] -
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“平日の昼間にサッカーをしていることを受け止められる社会にしたい”。サッカーで居場所を作る東北の団体の想いとは
東北でサッカーを通した居場所を作っている2つの団体がある。宮城県でフリースクールやグループホームなどを運営するNPO法人「まきばフリースクール」と、福島県で不登校の子どもや若者支援を行う団体の混成フットサルチ […] -
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再犯防止の新たなアプローチ:受刑者に秘められた音楽の才能に光を当てるレコードレーベル事業
芸能人が違法薬物の使用で逮捕されるたび、出演作品の放送中止や販売差し止めがおこなわれる日本。それらは本当に必要な措置なのだろうか。罪を犯した人物との関わりを極力避けたい、という風潮からきているのかもしれないが […] -
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体が勝手に動く/言葉が出てしまう-「トゥレット症」を知っていますか? 出会ったときは“温かい無視”を
電車に乗り合わせた見知らぬ人から突然、暴言を吐かれたらあなたはどう思うだろうか。きっと驚いて、しばらくは不快な思いをしてしまうだろう。しかし、この暴言が自分の意志とは関係なく出てしまう病気の症状だとしたら?実 […] -
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オリンピックはアスリートの政治行動を認めるべきか否か
国際オリンピック委員会(IOC)は政治的に中立であろうと努めてきてはいるが、オリンピックを含むスポーツには常にさまざまな問題がつきまとうものだ。 IOCも、アスリートたちによる “ささやかな” 政治的主張は容 […] -
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アスリートも「ストライキ権」を行使できる労働者?ー 穏便な対話では変わらない社会に実力行使を
「スポーツに政治を持ち込むな」「スポーツ選手は粛々とプレーしてろ」そう主張する声も少なくない。だがこれは、いつも通りスポーツ観戦できれば、自分の知らない誰かが死のうと構わないということなのか。多くの命が理不尽 […] -
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トランスジェンダーやノンバイナリーの人たちが医療や緩和ケアで受ける差別をなくすために
病院にかかる時に気にすることといえば、アクセスや待ち時間の長さ、保険の適用範囲といったことだろうか。だがトランスジェンダー(生まれもった性別と自認の性が一致しない人)やノンバイナリー(身体的な性に関係なく、男 […] -
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「全力で働かないなら、議員になる資格はない」コロラド州初のトランスジェンダー議員の着実な活動
コロラド州下院議員として初めてトランスジェンダーを公表*したブリアンナ・ティトーネは、目下、任期1期目を務めているところだ。育ちはニュー・ヨーク州のハドソン・バレー、地質学者として世界各地を転々とした後、コロラドにやって […] -
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代理出産の道義性:代理母に金銭を払うべきか否か
「代理出産」という物議を醸してきた問題、とりわけその行為にまつわる金銭授受について、英国の法律は見直しが必要―― そう主張するのは2017年までイングランド・ウェールズの高等法院家事部の主席判事を務めたジェー […] -
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「郵便投票」の弊害ー「秘密性」が確保できない投票のあり方について
米国ではすでに「郵便投票」は広く普及しており、多くの国民に好評で、不正選挙にも強く、どちらかの政党に有利に働くこともない、とされている*1。とはいえ、郵便投票ならではのリスクもある。それは「投票の秘密性」が完全ではないと […] -
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病気に苦しむ受刑者は誰が助けるべき? 受刑者の医療費負担にまつわるスイスの議論
新型コロナウイルス感染症が、世界中の医療システムに大きな挑戦を突きつけている。刑務所のような閉鎖空間では特に感染が拡がりやすく、実際、受刑者・職員ともに感染率は高い。受刑者は入所前から疾患を抱えていることが多 […] -
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パンデミックに適切に対応できる組織と女性がリーダーになりうる組織の共通点
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相、台湾の蔡英文(さい えいぶん)総統、ドイツのアンゲラ・メルケル首相。コロナウイルスのパンデミックに抜きんでた対応を見せたとされるリーダーには、女性が目立つようだ* […] -
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警察による理不尽な殺人がなくなるまで「Black Lives Matter」運動は終わらない。活動家デレー・マッケッソンが声を上げ続ける理由とは
ここ最近、日本でも「Black Lives Matter*1」について触れるメディアは増えているが、この運動は2013年から続くもの。2014年の抗議デモで活動家として有名になったデレー・マッケッソン(DeR […] -
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個人事業主の権利を認めないビジネスにNO!料理宅配サービスの配達員「闘う覚悟が必要」
「自転車配達員」は決して“儲かる仕事” ではない、と気づき始めている人が増えている。オーストリア・ウィーン在住の配達員フリッツ(仮名、22)も例外ではない。料理宅配サービスを展開するリーフェランド社(Lief […] -
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警察が軍隊並みの装備をしても治安は改善しない。武器強化でかえって住民との対立関係が悪化する恐れ
米ミネアポリスでのジョージ・フロイド死亡事件を起爆剤とした暴動は、戦場さながらの様相を呈した。他の多くの都市でも、怒れる抗議者たちが連日街頭でデモ行進。警察官たちもフル装備をまとい、小規模軍隊並みの武器(装甲車、軍用機、 […] -
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経産省が公文書偽造ードタバタ劇、慣れあいの原子力行政
3月31日に経済産業省は公文書の偽造を認め、管理職員などの処分を公表。その顛末は、「関西電力株式会社に対する業務改善命令に係る不適切な手続きへの対応について」という文書に書かれている。「不適切な手続き」と軽い表現だが、実 […] -
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暴力は“感染症”に酷似、予防・治療できる。11ヵ国以上で24~86%の暴力事件を減少させるNGO「キュア・バイオレンス」の取り組み
アフリカで結核やHIVの問題に取り組んだ疫学者が、米国に帰国して気づいたこと。それは、暴力が“感染症”に酷似することだった――。暴力の“予防・治療”に驚くべき効果をあげるNGO「キュア・バイオレンス」を、在米 […] -
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盲導犬はソーシャルディスタンスをまだ理解していない。視覚障害者と街で出会った時に気を付けたいこと5つ
パンデミックにより、私たちの生活を大きく変えている「対人距離の確保」という新たなルール。この方策が、盲導犬を利用している視覚障害者たちにもたらしているものとは。米オレゴン州ポートランドのストリートペーパー『S […] -
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関西電力、75人が3億6千万円を受領 高浜町助役の要求で不正発注も
「関西電力を良くし隊」という匿名の情報提供のおかげで、関西電力が不正な金品の受領で国税局から監査を受けていたことが報道され、2018年の内部調査の報告書が19年9月にようやく公表された(本誌370号「原発立地をめぐる〝闇 […] -
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米国各地で起きている激しい怒りは、人種差別的な警察活動、暴力、格差の長い歴史に根付くもの
5月下旬、米国の多くの都市で黒人差別への抗議デモが勃発したが、その背景には、長きにわたり蓄積されたフラストレーションがある。人種差別主義的な警察による取り締まり、合法違法問わずの差別、富を築く手段からの締め出 […] -
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日本原電、敦賀原発の審査資料を改ざん 「未固結」(土)を、「固結」(岩石)に“書き換え”か?
日本原子力発電(以下、日本原電)が、敦賀原発2号機(福井県)の敷地内の地質ボーリングの生データを書き換えて、原子力規制委員会に再稼働の審査資料を提出していたことがわかった。同委員会は「信頼と倫理にかかる問題で、あってはな […] -
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黒人警官を増やすことは解決にならないー警官による行き過ぎた暴力行為の是正に向けてできることとは
米国の警官による黒人への残忍ぶりに注目が集まるなか、その原因を警察組織内の人種構成に求める見方が広がっている。ミシガン州立大学刑事司法研究科の准教授ジェニファー・コビーナが解説する。 警察官にもっと多様な人種 […] -
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授業で取り残される気分って、どんな感じ?ドイツ、障害者の講師がワークショップ
教育の場で、疎外されるとはどういうことか。 その実感がないまま教師になろうとする人も多い。ドイツで、障害のある講師が、教師向けのワークショップを行った。 -
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少年院から出てきた男が、ピザ屋のオーナーシェフとして人生をやりなおすー更生に必要なものとは何か?
犯罪者はどうしたって「厄介者」と思われがちだが、適切な機会さえあれば、人はまた社会でやり直していくことができる。「食」の世界でコツコツと更生への道を歩んだ男を紹介しよう。 -
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出所後の再犯率を劇的に減らす「メイド・イン・プリズン(刑務所製)」の新たな潮流
受刑者が釈放後にいかにして社会復帰するかー 再犯率の高さやホームレス化とも切り離せない問題でもある。イタリアでは、服役中の受刑者たちが「実社会」での仕事に従事*して技能を磨き、社会復帰の準備をすすめるプログラ […] -
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「マスク着用」で困る人たち ー 聴覚障害者たちのコミュニケーションに配慮を
コロナ禍が世界中で「マスク着用」を新しい常識・マナーとしてしまった。しかし、自分たちの身を守るためのマスクが、聴覚障害者たちにとっては深刻なコミュニケーション阻害要因にもなりうると、アリゾナ大学聴覚学准教授の […]