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公正・包摂
ファストファッションの裏側に虐待まがいの労働環境ー衣料の生産拠点がアジアから東欧の旧共産圏へ移行しつつある現状
ファストファッションは多くの人の犠牲の上に成り立っていることを、どのくらいの人が意識しているだろうか。近年、アパレル産業の生産拠点がアジアから東欧の旧共産圏に移す動きが起きていることを受け、セルビアのストリー […] -
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貧しい地域を「肥溜め」呼ばわりするトランプ米大統領。ホームレス問題に「重要な対策」を講じると宣言する真意とは
一国のリーダーがホームレスの人々にどういう姿勢を取るかは、社会的に弱い立場にある人やその支援者にダイレクトに影響し、誰を「国民」と捉えているかが如実に示される。先日の台風19号の際にホームレスの人々が避難所か […] -
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宇宙での犯罪は、誰がどこの法律を根拠に裁くのか?:宇宙旅行の時代に向けて考えるべきこと
宇宙に行ったことのある人は、世界人口の割合からするとまだまだごくわずかだ。これまでは、人類が「宇宙での法律」について考えなければならなくなるとは思いもしなかった。現在、NASAが史上初となる宇宙での犯罪行為について調査を […] -
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実習生を“人間にならないようにする制度”。部品、労働力として生活面を制限、定住を否定、どう作る! 外国人労働者と一緒に暮らせる社会─ 髙谷 幸さん
数多くの人権侵害が報告されている技能実習制度を拡大するかたちで、新たに「特定技能」という在留資格を創設した昨年の入管法(出入国管理及び難民認定法)改正。さまざまな問題が残されたまま今年4月に制度が動き出す今、根底にある問 […] -
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ダンスは優れた身体能力を持つ人だけのものではない。車いすユーザーも受け入れる「インクルーシブ」なダンスカンパニー「オール・ボディーズ・ダンス・プロジェクト」
2019年の参院選では重度障害者2名が国会議員に選出され、話題を集めた。おかげで国会の物理的なバリアフリー化が急ピッチですすみ、働いている間の介護費を参議院が負担することになるなど、当事者の当選によって環境が […] -
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「血がつながった家族に育てられるのがいい」は本当か? 児童養護施設が舞台の映画「隣る人」から学ぶ“柔らかい責任”とは
音楽は一切なく、ナレーションもない。そこには親と暮らせない子どもたちと、その横で笑い、泣き、時には痛みに寄り添う保育士の生活が静かに描かれる。観客動員数は7万人を超え、第9回文化庁映画賞・文化記録映画部門大賞、第37回日 […] -
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違法ビジネスから足を洗った2人のその後:身を助けるのは貯金の額ではなく、いかに人々のためのビジネスで工夫するか
犯罪組織に一度入ってしまうと、 “早死に” か “刑務所行き” 以外に人生の選択肢などほとんどないと思われがちだ。 しかし世界を見渡してみても、こうした先入観が当てはまるのはごく一部に過ぎず、その世界から足を洗った後は社 […] -
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日本には難病の子どもが14万人以上。子どもたちと家族が希望を持てる環境、学びの支援を。/ベネッセこども基金
医療の進歩と共に助かる命が増えた。一方で、重い病気や障害を持ちながら生きる子どもたちが地域の中で学び・育つ環境がほとんど整っていない中、NPOや市民団体が子どもたちや家族の支援を進めている。公益財団法人ベネッセこども基金 […] -
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「宗教」と「カルト」の違いとは:信者への虐待、労働搾取がある団体は「カルト」。『隔離』して『コントロール』するその手口
ロナウド・ソアレスの携帯に、4年間全く音沙汰がなかった 19歳の娘から “予期せぬ” メッセージが届いたのは2018年12月のことだ。「助けて、ここから出して」カルト宗教の拠点で監禁・強制労働させられていた娘が、他メンバ […] -
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「犯罪者は充実した時間など望んではならない」? “加害者になる道”に生まれてしまった受刑者たちの「対話と演劇」のセラピー
「加害者の人権だと?ふざけるな」という意見をよく見かけるが、この記事は「被害者より加害者の人権」という話ではない。「誰にでも等しく人権はある」という観点から、加害者がなぜ加害者となってしまったのかを考え、犯罪を防止するに […] -
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犯罪者たちの更正に有効な平和的アプローチ。水産養殖プロジェクトでギャングたちが改心、人々の食卓を豊かに
南西太平洋地域の島々からなる国パプアニューギニアでは、険しい高地で水産養殖プロジェクトがおこなわれている。この取り組みが元受刑者の人生を変えるとともに、犯罪多発地域として悪名高いハイウェイ沿いの治安改善にもつながっている […] -
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8月1日発売のビッグイシュー日本版364号、表紙は「『セサミストリート』リリー」特集は「ホームレス(HOMELESS)支援をアップデートする」
2019年8月1日発売のビッグイシュー日本版364号の紹介です。 表紙は「『セサミストリート』リリー」、特集は「ホームレス(HOMELESS)支援をアップデートする」です。 -
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家を爆撃され逃亡してきた若者がドイツで拘置所に入るハメに。少年犯罪と移民増加の相関関係
難民受け入れ政策で知られるドイツだが、少年犯罪においては移民の割合が異常に高いという実状があるようだ。それだけ聞くと、「移民は怖い」「移民は暴力的」と思うかもしれないが、若くして自国を離れなければならなかった彼ら一人ひと […] -
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有権者9億人を支える電子投票システムとは/世界最大の民主主義国インドの場合
世界的に「民主主義」がさまざまな脅威にさらされている。恣意的な選挙区割り、扇動的キャンペーン、ソーシャルメディアの操作、外部からのハッキング、他国からの干渉など、その手口はさまざまだ。そうした中、世界最大の民主主義国イン […] -
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世界の死刑執行件数は減少する中、日本はこの10年で国内最多の15件執行
2018年の世界的な死刑執行件数は前年度より31%減少、少なくともこの10年では最も少なかった。しかし国際人権NGO「アムネスティ・インターナショナル」は、数字としては減っているものの、依然として世界各地で ”冷酷な” […] -
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犯罪加害者家族を孤立させても犯罪は減らない。1500件以上の相談から見えてきた課題—NPO法人 World Open Heart
仙台市を拠点に2008年、国内で初となる犯罪加害者家族の支援を始め、これまでに1500件以上の相談を受けてきた「NPO法人 World Open Heart」。理事長の阿部恭子さんに、加害者家族が直面している問題や支援の […] -
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前科だらけだった元ホームレス生活者が、ホームレス支援プロジェクトのファンドレイザーとして活躍。再起に必要なのは「チャンス」
「ムーチ」の愛称で知られる男キース・アシュレイは、違法行為を繰り返しながら生きてきた。そんな彼を待っていたのは、路上生活と刑務所だった。だが、看守や保護観察官などから受けた親切がきっかけとなって、人生が好転。60歳になっ […] -
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インターネットは必ずしも世界に等しく開かれているわけではない。政治的思惑で「分断」される国々
インターネットは「世界に開かれた公共の場」のようなもの、大半の人はそう捉えているだろう。しかし実際のところは、国家間の対立が繰り広げられている「分断された空間」といえるのだ。 -
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「障害者雇用」は障害者のためではない。穏やかなコミュニケーションにより「誇らしい職場」をつくるインクルージョン推進レストラン
ドイツ北部の都市キールにある「フライシュティール(Freistil)」は、一般的なレストランとはひと味違う。障害のある人とない人が肩を並べて働くレストランなのだ。そこでは、障害の有無でスタッフを区別せず、いわゆる「インク […] -
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情報公開制度は「公益を追求するもの」、行政情報は国民共有の知的財産― 三木 由希子さんに聞く
公文書の管理や情報公開が問題となっている。そもそも公文書とは? 情報公開は市民にどんな意味があるのか? NPO法人「情報公開クリアリングハウス」理事長の三木由希子さんに聞いた。 -
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小学生から高齢者まで、無職も働き盛りも、障害のある人もない人も。みんなで歌う「コミュニティ合唱団」がオーストラリアで人気上昇中
“歌う娯楽”といえば日本ではカラオケ。仲間とワイワイ、時にはひとりで熱唱、ストレス発散している人も少なくないようだ。大声で歌うことは単純に気持ちが良いものだし、健康維持にも良いとされている。そんな「歌う」ことのメリットを […] -
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水俣病にもがき苦しんだ母が受け入れた受難ー漁師・杉本肇さんの語り部講話@関西大学
患者である家族のもと、5人兄弟の長男として育った杉本肇さん。現在は水俣市で、家業の漁師として、また水俣の悲劇を伝える語り部として活動しています。 -
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26歳で双極性障害を発症した弁護士:奇異な行動を取った者に必要なのは「懲罰」ではない
ザック・マクダーモットは、公選弁護人(*1)として働いていた26歳のある日、自宅のアパートを出ると、なぜかこの日はコメディ番組のパイロット版の撮影中なんだと思った。いかにもニューヨークっぽいシーンで、出会う人たちはみな俳 […] -
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誤報、フェイクニュース、デマ・でっちあげ、虚報、プロパガンダ。 誰もがファクトチェックに参加できる仕組みをつくりたい ―ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)
誤報、デマ、フェイクニュースなど、社会に広がる“誤った情報”に気づくためには、どうしたらいいのか? 解決策の一つである「ファクトチェック」(事実に関する言明の真偽・正確性を検証する活動)を行い、公表している「ファクトチェ […] -
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殺害、拉致、投獄:世界中の犯罪や政府の汚職に立ち向かうジャーナリストたち
取材活動中に殺害されるジャーナリストの数はこの数年、減少傾向にある(*1)。しかし、「報道の自由」が世界的に脅威にさらされているのは相変わらずだ。イタリアのストリート誌『スカルプ・デ・テニス』が、「国境なき記者団(Rep […] -
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無職・生きづらさを持つ若者たちが人生の目的を見つけるための場所「ポテンシャル・ホテル」
デンマークの都市ヘアニングにある「ポテンシャル・ホテル」は、若者たちの自立をサポートする施設だ。デンマークのストリートペーパー『フス・フォービ』が、ホテル責任者のシッセ・フィヨルド・ニールセンと、入居者二名に […] -
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多様な家族を認めない「憲法24条」改憲案。育児や介護の負担増、結婚・離婚も不自由になる?!― 山口 智美 さん
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キャッシュレス社会のメリットは脱税対策、デメリットはプライバシー侵害と社会的弱者の排除。消費を促すために個人の自由は侵害されていく
キャッシュレス社会の到来で現金が消滅すれば、脱税対策にはなるだろう。しかし、社会で最も弱い立場にある人々の排除が強まり、個人の自由が脅かされるかもしれない。ギリシャのストリートペーパー『シェディア』が「キャッシュレス社会 […] -
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自閉症の息子との接し方を変えたら楽になった/ベトナム出身の作家キム・チュイのインタビュー
ベトナム出身でカナダのケベック州に暮らす作家キム・チュイは、自身のルーツ(*1)や難民経験をもとにした5冊の小説(仏語)を発表、うち3冊は英語にも翻訳されている。彼女には16歳になる自閉症の息子がいて、彼は言 […] -
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障害者のなかでも差別を受けやすいのはの女性と子どもたち
国連が発表した最近の報告によると、障害のある子どもは社会で最も疎外されているグループのひとつであり、そのなかでも差別を受ける可能性が高いのは女性や女児だという。障害のある子どもや女性が暮らす世界の現状について専門家に話を […]