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まちづくり
約半数の地方自治体が財政危機で「緑化予算を削減」と回答。市街地におけるグリーン開発の重要性とは
英国では地方自治体の財政危機が広がっている。イングランドとウェールズの地方自治体の約半数が緑化予算の削減に追い込まれ、スコットランドと北アイルランドも似たような状況にある。地方自治体協議会が2024年2月に行った調査では […] -
まちづくり
ゲリラガーデニング:地域に緑を増やす市民活動
法的に栽培権のない土地で作物を育て、地域の活性化を促進するムーブメント「ゲリラガーデニング*1」。この活動の発起人の一人、リチャード・レイノルズはロンドンの路上で初めてガーデニングをしたとき、逮捕されやしないかと不安で、 […] -
貧困・ホームレス
学校がフードバンクを運営せざるを得ない英国の現状
英国では、何百万もの家庭が子どもに十分な食事を与えられないでいる。食料不安を経験することは子どもの心を大きく傷つけ、学業にも悪影響を及ぼす。学校が運営するフードバンクの最新事情について調査を進めているブリストル大学教育学 […] -
平和・協同
「体験して、販売者の気持ちや実情を理解したかった。彼らの物語を伝え、社会の関心を引き、行動を促せたらー」
6月21日は英国ウィリアム皇太子の誕生日。2022年6月に雑誌『ビッグイシュー』に寄稿したエッセイを紹介しよう。 -
気候・自然
地球温暖化により食料価格が毎年上がっていくとの調査結果
気候変動(とりわけ気温の上昇)によって、食料価格が毎年0.9〜3.2%上昇するおそれがあるとの調査結果をドイツの研究者らが発表した*1。気候変動が深刻化し、食料価格の高騰が続けば、バランスの取れた健康的な食事が取りづらく […] -
貧困・ホームレス
英国 “家具の貧困”480万人。やっと住居を得ても、家具買えず床に寝る日々
英国では、一時シェルターから定住用住宅に移り住むことができても“空っぽ”の家に投げ出され、ベッドなど最低限の家具を買えずに暮らす人たちが約200万世帯、480万人いる。コロナ禍で一時的に増額されていた低所得者向け生活手当 […] -
気候・自然
CO2最大排出源は富裕層。気候変動対策の観点からも貧困格差の是正を
電気自動車、太陽光発電、ヒートポンプ……気候変動対策を推進していくには、国内外を問わず、富裕層と低所得層を分け隔てる「富と資源の大きな格差」に向き合わなければならない。なぜこの格差がネットゼロ*1 移行の大きな障 […] -
アート・文化
著名デザイナーとコラボのチャリティ靴下企画などで15万足もの靴下が困窮者へ
『ビッグイシュー・ノース』(英国北部で販売)が、マンチェスター出身の著名アーティスト、スタンリー・チョウと、オンライン靴下専門店スタンドフォーソックス(Stand4Socks)とタッグを組み、チャリティー靴下を発売してい […] -
貧困・ホームレス
英国で深刻化する貧困。“ホームレス問題は政治的選択” 人々の意識を変えていく必要性
2023年1月にジョセフ・ラウントリー財団が発表した英国貧困報告書「UK Poverty 2024 *1」に指摘されているとおり、英国の貧困問題は悪化の一途をたどっている。2021/22年度、困窮状態にある人 […] -
アート・文化
英国で立ち上がった「アーツ&ホームレス国際賞」。2023は日本の「ココルーム」が入賞
英国の慈善団体「アーツ&ホームレス インターナショナル」が、「アートとホームレス問題」の分野における卓越したプロジェクトや個人の貢献をたたえる国際賞を立ち上げた。賞は6つの部門から成り、受賞者(プロジェクト)は、各分野の […] -
まちづくり
チャールズ英国王の理想のまちづくりプロジェクト:パウンドベリーがめざすものとは
「パウンドベリー」は、チャールズ英国王(当時は皇太子)が1993年から大切に温めてきた街づくりのプロジェクトだ。英国ドーセット州ドーチェスターの西、コーンウォール公領(皇太子の領土を指す)の400エーカーにおよぶこの 土 […] -
貧困・ホームレス
家のない人の数が過去最大になってしまった英国の現状
英政府の発表によると、簡易宿泊所(宿舎、ホステル、B&Bなど)で生活している人の数が、1998年の統計開始以来、最大に達した*1。2023年3月の統計で、10万4,510世帯(13万1千人の子どもを含む)が、簡易 […] -
公正・包摂
身体障害や発達障害のある学生に“合理的配慮”を。大学でのダイバーシティの取り組み(英国)
身体障害のある学生ならびにニューロダイバーシティ*1の学生への教育支援について、英国サリー大学で障害・インクルーシビティ責任者を務めるルイーズ・バデリーに『ビッグイシュー・ノース』が話を聞いた。 -
公正・包摂
移民の子どもが200人以上行方不明になっている英国の現状
英国では、移民として、保護者もなく一人きりで英国にたどり着いた子どもたちは、内務省が管轄するホテルに収容されることになっている。だが実際には、その中から多数の行方不明者が出ているという。シェフィールド・ハラム大学の教授で […] -
平和・協同
アンティーク家具店の店主になる夢を実現させた元販売者
『ビッグイシュー英国版』の元販売者スティーブ・ワイアット(45歳)が、アンティーク家具の実店舗を持つという夢を実現させた。サポートしたのは、BBCの人気テレビ番組「ザ・リペアショップ*1」の司会者で家具修復家ジェイ・ブレ […] -
INSPニュース
30年の歴史に幕を閉じる雑誌『ビッグイシュー・ノース』
英国北部をカバーしていた『ビッグイシュー・ノース』誌が、30年間続けてきた雑誌発行を終えることになった。『ビッグイシュー・ノース』およびビッグライフ・グループの代表を務めるファイ・セルバンが、『ビッグイシュー・ノース』の […] -
教育
大学は「学生ケアラー」の実態把握と支援体制構築を急ぐべし
近年、日本でも「ヤングケアラー」の存在が注目されるようになってきた。厚生労働省の定義によると、大人並みのケア責任を負う18歳未満の子どもとされ、2020年の調査によると中学2年生の17人に一人が該当し、1日平 […] -
気候・自然
英国人の肉の摂取量が10年で17%減。健康と環境を守るにはさらなる減量が必要との勧告
牧畜から発生する環境への影響(温室効果ガスの排出など)を抑制するとともに、食事に関連する病気を減らしたいなら、「英国の人は今後10年で(2030年まで)肉の摂取量を30%減らすべき」と英政府委託の報告書にある*1。(完全 […] -
経済・産業
潮流発電は天候に左右されない自然エネルギー。その可能性と課題とは
英国の電力需要が、2050年には現在の2倍以上に膨らむと予測されている*1。この気の遠くなるような値に対し、化石燃料以外の道を探る英国政府は、風力発電――最も安価な再生可能エネルギーのひとつ――に大きな期待を […] -
健康・衛生
10人に1人が「燃料の貧困」状態にある英国。公営住宅こそ省エネ性能建築にすべき
住宅のエネルギー効率でみると、英国は欧州で最低レベルにある。各住宅の断熱性能が低いため、暖房に大きく依存している。環境への大きな負荷がかかるのはもちろん、個人の光熱費負担もばかにならない。また英国では、約116万世帯が公 […] -
健康・衛生
コロナ禍で非接触型の決済が増加、『ビッグイシュー英国版』もキャッシュレス対応が好調
『ビッグイシュー英国版』では、ペイパル社が提供するモバイル決済サービス「ゼトル(Zettle)*1」を利用し、販売者のキャッシュレス支払い対応をすすめている。世界各地のストリート誌が、デジタル支払いに期待をし […] -
アート・文化
資本主義が生み出した「働く貧困層(ワーキングプア)」、「これを変えるべきだと言いたい」― 『家族を想うとき』ケン・ローチ監督
ホームレス問題に対する社会的議論を巻き起こしたテレビドラマ「キャシー・カム・ホーム」(’66)から50年以上にわたり、ケン・ローチ監督は労働者や社会的弱者に寄り添う作品を撮り続けてきた。最新作『家族を想うとき […] -
アート・文化
『トレインスポッティング』から25年。スコットランドの薬物問題は悪化ー合法的薬物摂取支援、幽霊ツアーなどの挑戦
シーン#1: 映画公開から25年、スコットランドの深まる薬物危機 Choose Life 人生を選べ 映画『トレインスポッティング』の主人公レントンの有名なセリフだ。アーヴィン・ウェルシュの同名小説をダニー・ボイル監督が […] -
ジェンダー
“生理貧困”の根絶と自尊心の回復をめざす英国「ヘイ・ガールズ」、どんな女の子にも高品質のナプキンを使ってほしい。
先進国の一つである英国で、約4割の女の子が生理用品を買えずにトイレットペーパーを代用したことがあるという調査結果が出た。毎月訪れる数日間に、心身への負担だけでなく経済的な負担がのしかかる〝生理貧困〟。社会的企 […] -
アート・文化
プロサッカー選手たちがチームを超え、貧困支援活動ーアンドリュー・ロバートソンの場合
このところ、貧困支援に力を入れるサッカー選手の活躍が目覚ましい。『ビッグイシュー日本版』397号では、マンチェスター・ユナイテッド所属のマーカス・ラッシュフォード選手による食料貧困への熱心な取り組みを紹介した […] -
気候・自然
愛するペットと住まいのどちらを手放すか? 究極の選択でペットを選んだ人たちはー英国の調査より
ペットを愛する飼い主に「ペットを取りますか、住まいを取りますか」と究極の選択を迫り、「ペット」と答えると「望んでホームレス状態を選んだ」と判断される?! ホームレス状態にある人々のペット事情につい […] -
ジェンダー
フェミニズムの対極「トラッドワイフ」、支持者は余裕のある層?コロナ禍で仕事を失う女性たちの影響が深刻
近頃、英国を中心にSNSでハッシュタグ #TradWife が人気なのをご存知だろうか。「昔ながらの従順な妻(traditional wife)」を意味するこのキーワードがこの時代に注目を集めているのは意外に […] -
経済・産業
卵子凍結で母親になれた人は21%:英国の卵子凍結の実態
晩婚化・高齢出産の傾向が続いている。「女性の生殖能力は30代半ばでガクンと落ちる」と専門家からの忠告がなされる中、加齢が原因で子どもができにくくなることへの「保険」の一つとして「卵子凍結」を視野に入れる女性が […] -
貧困・ホームレス
ホームレスの人々が出題する「オンラインご当地クイズ大会」がじわじわ人気
新型コロナウイルスの大流行を受け、観光業界が世界レベルで「停止状態」となった*1。数百万もの人々が収入や生計手段を失う大打撃を受けているが、ホームレスがツアーガイドを務める観光案内ビジネスもその例外ではない。 […] -
経済・産業
ベーシックインカム導入で国民のメンタルヘルスを向上させ、「貧困」「格差」「社会的孤立」が生む社会課題を減らすー英国の保健学教授からの提言
近年、「ベーシックインカム(BI)*1」の是非が語られる機会が増えている。国民すべてに最低限の所得を保障することで多くの経済的困難を解決できるのではないかとするこの施策だが、私たちのメンタルヘルス(精神的な健 […]