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自動運転車の実用化に向けた技術的・倫理的・社会的課題とは
自動車はその発明以来、私たちを大いに興奮させ、イマジネーションを掻き立ててきた。そして今、「自動運転車」が路上を埋め尽くす未来が現実になろうとしている。自動運転車が日常風景になるまでに解決しなければならない技術的、倫理的 […] -
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知られていない「憲法改正国民投票」のルール。莫大な資金、広告に支配される危険性ー求められるCM規制、均等配分、第三者機関の設置― 本間 龍さん
憲法改正などをめぐる国民投票が行われる際、有権者がより公平な情報に基づいて判断を下せるよう、欧州諸国では広告規制が行われている。しかし、日本の「国民投票法」には広告規制がほぼ存在せず、与党が圧倒的に有利な状況 […] -
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イタリア産のトマトソースは経済移民の奴隷的な苛酷労働で作られている!?
南イタリアでは、アフリカなどから流れ着いた「経済移民」*が貧しい暮らしを送り、ギャングたちに搾取され、トマト農園でこき使われている現状がある。そこに誕生したコミュニティプロジェクト「サンカラの家」が、約200 […] -
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囚人たちは過去の自分へと手紙を綴り、人生を見つめ直す トレント・ベルの 『リフレクト』プロジェクト
2013年、商業写真家のトレント・ベルは、友人が懲役36年の判決を受けたという衝撃的な知らせを聞いた。教養もあり、専門家として活躍し、夫であり、4人の子がいる友人。その後数ヶ月、ベルは不安に取り憑かれた。友人が過ちを犯し […] -
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7人の仲間を女性議員に。新憲法に女性の権利導入目指し、国際会議「ワン・ボイス」を開催 ─ 「リビア女性の声」創設者、アラア・ムラビト
2011年の「リビア革命」以降、リビアは民主化への移行過程にある。しかし、女性の政治参加や地位向上を目指すNGO「リビア女性の声」を設立したアラア・ムラビトにとって、仕事はまだまだこれからだ。 -
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世界中に2億人いる知的障害者。彼らへの差別をなくす取り組み「スペシャルオリンピックス」は今年で50周年
2018年7月20日、知的障害のある人たちの国際的なスポーツ組織「スペシャルオリンピックス」が50周年を迎えた。スペシャルオリンピックスを生んだ街・シカゴのストリートペーパー『Street Wise』が、その歴史を振り返 […] -
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「難民鎖国」状態なのに難民は急増。当事者への聞き取り、アウトリーチ、地域と、顔の見える場と関係をつくる—NPO法人 名古屋難民支援室
日本で難民申請する人が増え続ける中、東京に次いで申請者が多いと言われる名古屋地区で、難民の生活支援とともに、法的な側面からのサポートを行う「NPO法人 名古屋難民支援室」。コーディネーターを務める […] -
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アルゴリズムが格差を広げていく?就職活動、裁判やローン審査にも影響する可能性
私たちがインターネットで何かしらを「検索」する時、その検索結果の表示順位を決めているのは「アルゴリズム」だ。 -
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障害者が自ら選んだ道で競争できる「インクルーシブ・ソサエティ(共生社会)」を目指して
1948年イギリスで発祥、1988年ソウル大会よりオリンピックと同じ場所で開催されるようになったパラリンピックだが、テレビ放送ではハイライトのみなどオリンピックと比べると圧倒的に少ない。そんな中、2012年ロンドンパラリ […] -
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「当事者力」を高め、自己決定力を育む。就学前後の障害児とその家族を支援—NPO法人 文化・福祉・人権サポート アエソン
兵庫県播磨地域で、障害のある人の相談支援や地域活動支援を行う「NPO法人 文化・福祉・人権サポート アエソン」。最近では特に、障害のある就学前後の子どもとその家族を支える活動に力を入れている。同法人・代表理事、政本和子さ […] -
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原発作業と除染作業、被曝労働の実態-40年で労働災害認定は、わずか17人。低賃金で働かされる外国人実習生
「国会エネルギー調査会(準備会)」が被曝労働に関する会合を6月12日に開いた。同調査会はエネルギー問題を国会で議論しようと議員有志が2012年に組織した集まりだ。代表は河野太郎氏と近藤昭一氏の2名(ただし河野氏は外務大臣 […] -
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死刑囚の選ぶ「最後の食事」とは?-写真家ヘンリー・ハーグリーブスの作品から毎週死刑が執行されているアメリカの死刑制度を考える
人生最後の食事を選ぶとしたら、どんなメニューにするだろうか? ありがちなステーキとベイクドポテト? それとも今まで一度も食べたことのないもの? 世界的に有名な写真家ヘンリー・ハーグリーブスは、シリーズ作品「ア・イヤー・オ […] -
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ひきこもりの30~50代が気軽に立ち寄れる居場所 体験と自立と就職を応援できる場にしたい — NPO法人 光希屋(家)
ひきこもってしまっているが出来ることを考えて語り合い、考えたことを一つずつやっていく、そんな居場所の提供を目指す「光希屋(家)」。孤立しがちな30~50代のひきこもりの方々などが、ランチやコーヒーを目当てに気軽に立ち寄れ […] -
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移民の人権を守る「聖域都市」は米国精神の体現。連邦政府と闘い、非正規滞在者を平等、公正に扱う
トランプ政権の発足以来、米国では非正規滞在者の取り締まりが強化され、逮捕数が増加している。しかし、米国のいくつかの都市は連邦政府の圧力に負けず、移民の人権を守る「聖域都市」として闘い続けている。 -
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高齢者は「お荷物」ではない。人生100年時代の今、改めるべき考えとは
「高齢者」の研究者、パスクアリーナ・ペリグ・シエロアに話を聞いた。高齢化に対する私たちの考え方を改めるべきであること、女性がはるかに自由になったこと、世代間の結束の重要性などについて語ってくれた。(スイスのス […] -
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「里子」経験者が語る、カナダ・ケベック州の「里親プログラム」の実情
カナダのケベック州で提供されている里親プログラム「ユース・プロテクション・サービス(DPJ)」。このサービスを通じて里子になった経験を持つ4人が体験談を語った。最初に紹介するのは、子ども時代に虐待とホームレス […] -
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女子が女子少年院に入る理由と、出た後のこと-矯正施設スタディツアー見学レポート
“女子少年院に入る女子”というと、あなたはどんなイメージを持つだろうか。ひと昔前の「不良少年・不良少女」を題材にした漫画に出てくる「自分の言いたいことを主張する、素行の悪い少女たち」を想像する人も多いかもしれ […] -
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「柵も作業義務もない収穫自由の農園」-オーストリア 国内最大の難民キャンプでガーデニングを通じて得られるもの
ヨーロッパ各都市に難民が大量に押し寄せること数年、支援にあたる組織や慈善事業者らは難民が新たな環境に馴染めるよう、斬新な方法をひねり出す必要性に迫られている。「ガーデニング」や「園芸」を通じて社会の融合を目指すオーストリ […] -
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トランプブランドの背後にある勢力と政権のあり方を分析、米国が陥るやもしれない悲惨な未来を語る-著名ジャーナリスト/活動家ナオミ・クライン(前編)
カナダ人のジャーナリスト・作家のナオミ・クラインが、これまでの作品と違い、たった数ヶ月で書き上げた最新作を発表した。ドナルド・トランプが大統領選に勝利して以来、米国を苦しめている混沌を和らげる方法について明晰かつ深い洞察 […] -
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デトロイトの芸大生が考案した「寝袋にもなるコート」。ホームレス女性に仕事を提供する「エンパワーメント・プラン」がスゴイ
2013年に財政破綻した自動車の街デトロイト。一人の大学生のアイディアから生まれた防寒コートが、女性たちに仕事の場を提供し、ホームレス状態から抜け出すチャンスを作っている。 -
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16歳で統合失調症を発症しながらも南カリフォルニア大学精神医学教授となったエリン・サックス 「重度の精神疾患者も、もっと自立した生活ができる」
エリン・サックスは16歳のある日、急に席を立つと教室を出て、学校を抜け出し、自宅へと向かった。なぜそんな行動をとったのか自分でも分からなかった。近所まで来ると、家々が侮辱的な、敵意に満ちた言葉を浴びせてきて、 […] -
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田代まさしさん、佐野未来(ビッグイシュー日本)、関野和寛さん(ルーテル東京教会)によるトークイベント『依存症問題、孤立から共生へ -おかえりマーシー』レポート
2017年12月9日、ルーテル東京教会にて『依存症問題、孤立から共生へ -おかえりマーシー』が開催されました。当日はビッグイシュー日本から佐野未来も登壇し、会場でのビッグイシュー販売もさせていただきました。当 […] -
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水道「民営化」から「再公営化」へ。パリ、市民参加で45億円のコスト削減、ウェールズ、非営利法人による運営
老朽化する水道インフラに、国・自治体が直面する財政難―。その突破口として「日本の水道をすべて民営化しよう」と政府が動き始めている。しかし、水道を民営化した多くの国々では、水道の「再公営化」が湧き起こっている。海外の水道事 […] -
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耳の聞こえない性的マイノリティの人が困ることとは?-理解ある手話通訳者が不足している現状
職場や教育現場なども含め、様々なシーンで「LGBTQ」(※)や「性的マイノリティ」という言葉が聞かれるようになってきた昨今、LGBTQであることをカミングアウトする人も以前より増えてきて、「自分の身近にもいる」という人も […] -
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「格差は社会に悪影響」を客観的データで証明した『平等社会』の著者リチャード・ウィルキンソン教授、格差社会の是正について語る
リチャード・ウィルキンソン教授は、深く根付いた社会の格差をあらわにし、より平等な社会であれば人々の暮らし向きがいかに向上するかを示す研究に熱心に取り組んでいる。 -
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巨額の賄賂、60人以上の環境活動家の殺害・・・アマゾン川流域で起きている巨額汚職の実情と対策を討議
アマゾン川流域での公共事業を獲得したい企業が政府高官に巨額の賄賂を贈り、熱帯雨林とその地に暮らす先住民の権利を脅かしている。©photo-ac -
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「民主主義」について湯浅誠さんにインタビュー/特集「再考!民主主義」より
ホームレス問題に携わる中で「貧困問題」を発見し、それと格闘するうちに民主主義の問題に突き当たったという市民運動家の湯浅誠さん。いま必要なのは、民主主義の厄介さを引き受け直すことだという。 -
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絶対王政と同じ「緊急事態条項」。人権制約、権力分立も停止して“独裁”を可能にする―永井幸寿さん
災害やテロ発生時、政府に権力を集中する「緊急事態条項」。自民党の提唱する改憲案の一つで、2016年4月に起きた熊本・大分などの九州地震でも話題になった。しかし、この条項は本当に必要なのか? 弁護士の永井幸寿さん(日弁連災 […] -
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フェイクニュースとの戦いをリードできるジャーナリズムのあるべき形とは/トップジャーナリストらと「フェイクニュース」に関する討論会をINSPで開催
今月、国際ストリートペーパーネットワーク(INSP)はスコットランドおよびその他の地域からトップジャーナリストやメディアの専門家を集め、フェイクニュース(*1)や「もう一つの事実(代替的事実)*2」、さらには […] -
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運河建設に伴う強制立ち退きに反対する農家に国家的迫害…。90回ものデモを統率してきたニカラグア女性にインタビュー – なぜ欧州議会は非難決議を採択するまでに至ったのか?
ニカラグア先住民族の農家であるフランシスカ・ラミレス(40)は、自分の家を守るため、自国の大統領と長期に渡る戦いを続けている。彼女の家はニカラグア運河(*1)の建設予定エリア内にあり、地域全体が立ち退きを強い […]