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原発ウォッチ!
北海道寿都(すっつ)町で文献調査/核のごみ処分地に!? 住民投票も実施予定
「高レベル放射性廃棄物問題から考える脱原発」と題するシンポジウムが、9月29日に北海道旭川市で開催され、筆者も参加した。日本弁護士連合会主催の第64回人権擁護大会での企画だ。 -
原発ウォッチ!
来夏以降、原発17基再稼働へ!? 大型軽水炉の新設・建て替えを目論む政府
社会経済を脱炭素や環境の持続可能性へと変革するグリーントランスフォーメーション(GX)が注目されている。7月27日に岸田首相を長とするGX実行会議(※1)が設置された。資料によれば、「エネルギー安定供給の再構築への方策、 […] -
原発ウォッチ!
東電元会長ら4人に13兆円の賠償命令、旧経営陣の責任を認める初の判決
東京電力の旧経営陣4 人に対して総額13 兆3210 億円の賠償を命じる判決が出た。東京地裁(朝倉佳秀裁判長)の2022年7月13 日の判決である。訴えたのは東京電力株主の有志たちだ。「経営陣たちは福島原発事故を引き起こ […] -
原発ウォッチ!
最高裁、国の責任を認めずー避難者の損害賠償、地裁・高裁では認めた判決さえ
2022年6月17日に最高裁判所は、福島原発事故避難者が国と東電に損害賠償を求めた裁判で「賠償に関する国の責任を認めない」判決を下した。避難者が損害賠償を求めて集団訴訟を起こしている裁判は、全国で30件ほどある。東電につ […] -
原発ウォッチ!
泊原発に運転差し止め判決、北電、提訴から10年も安全性を主張・立証できず
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原発ウォッチ!
泊原発の敷地内に活断層!? 地震、津波、火山噴火。再稼働目指すも課題山積
北海道電力・泊原発1~3号機が停止して10年になる。3号機は電気出力91.2万kwの性能で、2009年12月22日に営業運転を開始した。紆余曲折があったものの11年の東北地方太平洋沖地震後も運転を継続し、12年5月6日に […] -
原発ウォッチ!
ウクライナの原発2ヵ所占拠、あわや原子炉破壊の危機
2月24日にロシア軍が突如としてウクライナに侵攻を開始した。プーチン大統領の予想を超えて戦闘は長期化し、同氏は質・量ともに攻撃をエスカレートさせている。今では化学兵器や核兵器使用の恐れも指摘されている。今や兵士の犠牲も […] -
原発ウォッチ!
柏崎刈羽原発、施設支える杭が損傷。主筋18本のうち7本が破断、11本が変形
東京電力HDが再稼働をめざす柏崎刈羽原発(新潟県)では、ID(個人識別)カードの不正使用、施設周辺の監視カメラの故障放置など昨年からトラブルが続いている。そしてまた、新たなトラブルが出てきた。 -
健康・衛生
初めて、甲状腺がんで東電を提訴。10年間、手術や転移、差別に怯えてきた若者たち
福島原発事故で被曝したことにより甲状腺がんになったとして、6人が損害賠償を求めて東京電力を訴えた。福島原発事故による被曝が原因での訴訟は全国でも例がなく、画期的なことである。2022年1月27日、東京地裁に提訴した男女 […] -
原発ウォッチ!
台湾、アジア初の脱原発国家へ。フランス、大統領が小型炉の開発をアピール
COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)開催中の2021年11月9日に、フランスのマクロン大統領は国内原発の新建設と将来に向けた小型炉の開発をアピールした。これを大きく報道した日本の主要メディアの記事は、次 […] -
原発ウォッチ!
始まるのか? 汚染水の海洋放出 東電の放射線影響評価、潮流や海底蓄積は考慮せず
東京電力HDは2021年11月17日、汚染水の海洋放出による放射線影響は「極めてわずかだ」とする評価報告書を公表した。「多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の海洋放出に係る放射線影響評価報告書(設計段階)」と題する […] -
原発ウォッチ!
ウランにプルトニウム混ぜた「MOX燃料」英仏で再処理。フランス9月出発、11月日本到着
関西電力・高浜原発(福井県)で使用する燃料がフランスを9月3日に出発した。ウランにプルトニウムを混ぜた燃料でMOX燃料と呼ばれるものだ。これを原発で使用することを「プルサーマル」と呼んでいる。 -
ビッグイシューのご案内
1月1日発売の『ビッグイシュー日本版』、表紙は「ストリートキャット・ボブ」、特集は「もう 自分電力」
2022年1月1日発売のビッグイシュー日本版422号の紹介です。 表紙は「ストリートキャット・ボブ」、特集は「もう 自分電力」です。 -
経済・産業
潮流発電は天候に左右されない自然エネルギー。その可能性と課題とは
英国の電力需要が、2050年には現在の2倍以上に膨らむと予測されている*1。この気の遠くなるような値に対し、化石燃料以外の道を探る英国政府は、風力発電――最も安価な再生可能エネルギーのひとつ――に大きな期待を […] -
原発ウォッチ!
机上の計画、島根原発の再稼働/直近に断層。県庁までわずか10km、崩壊は歴然
原子力規制委員会は9月15日に、中国電力・島根原発2号機(松江市)を「規制基準に適合している」と判断した。中国電力が原発の直近を通る大断層の連動を考えずに短く見積もったことを容認し、また、周辺の火山噴火による降灰の過小評 […] -
原発ウォッチ!
温室効果ガス“46%減”との公約 次期首相は継承か? 経済産業省の消極姿勢に不安
前回(414号)は経産省の「エネルギー基本計画」を取り上げたが、今回はそれと密接に関連する環境省の「地球温暖化対策計画」を取り上げたい。政府はこの対策計画を9月3日に了承した。 -
原発ウォッチ!
第6次エネ基、原発依存のまま。原発再稼働と運転期間60年への延長が前提
第6次エネルギー基本計画(エネ基)の素案が公開された。これはエネルギー政策基本法(2002年)に基づき、日本のエネルギー需給に関する基本的な計画を定めるものだ。およそ3年ごとに見直しが行なわれ、今回は6回目の改訂となる […] -
原発ウォッチ!
被災建物の解体事業、多額の脱税容疑 下請け企業からの謝礼金や接待が常態化
鹿島建設の元営業部長が8300万円もの多額の脱税容疑で仙台地検から起訴されたと、6月29、30日に複数のメディアが報道した。それらを総合すると、東北営業支店の元部長は福島県富岡町で被災建物の解体事業を請け負う共同企業体 […] -
原発ウォッチ!
放射性物質含む土壌、全国へ拡散か?!公共事業での“再生利用”を目指す環境省
環境省が5月23日に開催した「福島、その先の環境へ。」と題する初の対話フォーラムを、筆者はオンラインで視聴した。1000人を超える参加申し込みがあったという。「除染で発生した除去土壌の再生利用や県外最終処分」を進めていく […] -
原発ウォッチ!
福島汚染水、安価だから海洋放出とは!年1400億円超の“風評被害対策”予算も計上
政府は4月13日に福島第一原発で溜まっている汚染水を海洋放出することを閣議決定した。これに先立ち6日には福島県知事ならびに全国漁業協同組合連合会の代表と話し合ったが、海洋放出への合意は得られなかった。特に、漁業者団体の […] -
原発ウォッチ!
東海第二発電所に運転差し止め判決/30km圏内に94万人。緊急時の避難計画に実行性なし
水戸地方裁判所(前田英子裁判長)は3月18日に「東海第二発電所の原子炉を運転してはならない」という判決を下した。判決理由は「現実的な避難計画及びこれを実行し得る体制が整えられているというにはほど遠い状態であり、(中略)具 […] -
原発ウォッチ!
東電職員が中央制御室に不正入室。ずさんな安全管理でも、審査合格の柏崎刈羽原発
福島第一原発事故から10年。これを一区切りにしたいのか、ここにきて東京電力HDは新潟県にある柏崎刈羽原発7号機の再稼働を強引に進めようとしている。 -
原発ウォッチ!
2050年に脱炭素社会は可能か?原発と火力に頼る「ベースロード電源」では困難
菅義偉政権は2020年10月に「2050年カーボンニュートラル(脱炭素社会の実現を目指す)」を宣言した。これを受けて12月に「グリーン成長戦略」を策定し、50年には二酸化炭素排出量を実質ゼロにするという。「実質」というの […] -
原発ウォッチ!
大飯原発への再稼働許可は違法ー大阪地裁の判決は画期的、今後の裁判に影響も
昨年12月4日、大阪地方裁判所(森鍵一裁判長)は大飯原子力発電所3、4号機(福井県)に対する原子力規制委員会(以下、規制委)の再稼働許可が違法であると断じた。規制委の審査のあり方を問う画期的な判決で、再稼働に反対する各地 […] -
原発ウォッチ!
廃炉作業終盤の「ふげん」使用済み核燃料731本、フランスに運ぶ?!
廃炉作業中の「ふげん」の使用済み核燃料をフランスに運ぶ計画が進行している。福井県が使用済み核燃料を県外に持ち出すよう強く迫った結果だろう。 -
原発ウォッチ!
グリーンコープでんき、経産省を提訴。送電線使用料に転嫁の「賠償負担金」と「廃炉円滑化負担金」
一般社団法人「グリーンコープでんき」が画期的な裁判を起こした。グリーンコープでんきは、電力の小売自由化が制度改正されたことを受けて、「グリーンコープ生活共同組合」が脱原発を進めるために設立した小売電気事業者だ。原発フリー […] -
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北海道2町村、処分地に名乗り/放射性廃棄物の候補地に2年間20億円の交付金
報道によれば、北海道の寿都町と神恵内村が、高レベル放射性廃棄物の処分地の候補として名乗りをあげた。賛否をめぐっては地元をはじめ北海道全体でも大きな問題となっている。北海道では高レベル放射性廃棄物は受け入れがたいとする条例 […] -
原発ウォッチ!
20ミリシーベルト超えるのに飯舘村長泥地区、一括で避難指示解除へ?
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原発ウォッチ!
汚染樹皮で木質バイオマス発電-灰の放射能量は数万ベクレル?
再生可能エネルギーとして注目されているバイオマス発電だが、その燃料によっては要注意だ。特に、福島第一原発事故で汚染された材木を燃料にした木質バイオマス発電計画には賛成できない。しかも、固定価格買取制度(FIT ※)を活 […] -
原発ウォッチ!
いまだ線量高い「Jヴィレッジ」-本来なら政府直轄で除染されるべき
東京電力ホールディングスは、福島県・楢葉町にある「Jヴィレッジ」の原状回復工事を行い、2018年に福島県に返還した。しかし今、超党派の国会議員らでつくる「原発ゼロの会」などが、原状回復工事とその後の「線量低減措置」の違法 […]