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アート・文化
サプライズ型朗読プロジェクト:本との出会いを広げる活動
「本を朗読しましょうか?」と道行く人に声をかけているのは「リズール・ピュブリック(Liseur Public、公共の読書人の意)」のボランティアスタッフだ。意外な場所に本の世界を届けようと、モントリオール市内で活動してい […] -
気候・自然
ファッション業界を持続可能なものにーー企業のリジェネラティブな取り組みを支持しよう
自分のお気に入りのシャツを作るのに、どれくらいのカーボン・フットプリント(二酸化炭素排出量)がかかっているか考えたことはあるだろうか。綿のシャツで2.1kg、ポリエステルのシャツだとその2倍以上(5.5kg)の二酸化炭素 […] -
アート・文化
沖縄県内を、そして県外・海外とも古本でつなぐ草の根運動。「ブックパーラー 砂辺書架(しなびぬしょか)」(沖縄県)
沖縄本島中部、北谷町(ちゃたんちょう)の住宅街の空き地に2022年にやってきた黄色いアメリカンスクールバス。木製デッキを上がり、バスの乗降口から靴を脱いで中に入ると、絵本や沖縄本・洋書や雑貨がずらりと並ぶ。「ブックパーラ […] -
公正・包摂
食料主権を求める黒人コミュニティ農園「ブラック・フューチャーズ・ファーム」
米国オレゴン州は長らく家族経営の農業が中心だった*1 が、その状況に変化が起きている。ポートランド州立大学が2019年に行った調査によると、より多くの農地を購入したのは企業だったのだ。この流れが、地域の食料システム、環境 […] -
アート・文化
政治に頼らず、まちのQOLを上げる方法ー野外シネマやチャリティマラソンの仕掛人に聞く
オーストリア・ザルツブルクでは毎年6月、カピテル広場で開催される野外シネマに数千人もの人が押し寄せる。心疾患のある子どもを支援するため、ザルツブルク大聖堂の周囲を走るイベントも行われる。これらイベントを主導しているのは、 […] -
まちづくり
太陽光発電のコミュニティバスが公共交通が成り立たない過疎地を救う
公共交通機関がないオーストラリアのビクトリア州、サウス・ギプスランド海岸エリアにはいま、電気バスが2台運行している。屋根に太陽光パネルを取り付けた10人乗りの小型バスには、それぞれサンディとサニーという名前がつけられてい […] -
まちづくり
電話ボックスが、地域の支援ハブに生まれ変わる。24時間365日、無料で食料を提供
1ポンドでできることとは何だろう――? レイ・バロン゠ウールフォードにとって、その答えは電話ボックスを購入することだった。ロンドン・ルイシャム地区、デトフォード橋のたもとにあるその電話ボックスは、人々がトイレ代わりに用を […] -
まちづくり
災害時に障害者を取り残さないために必要なことーー東ティモールの事例
目が不自由な人のための音声・点字版など、「障害者向けの水害ハザードマップ」を作成している自治体は、国土交通省の調査に応じた1591自治体のうち、2.6%にとどまることが判明した*1。平時に障害者の存在が想定さ […] -
公正・包摂
映画鑑賞の機会からこぼれ落ちる人に映画を届けたい。日本唯一のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」
東京・田端にある映画館『シネマ・チュプキ・タバタ』。座席数20席と小さな映画館ながら、2016年の開業以来、日本各地からここで映画を見たいと様々な人が訪れる。それはこの映画館が、視覚や聴覚に障害がある人、子連れの人、大き […] -
平和・協同
「寄付天使」ことIUさんのワールドツアー2024・大阪公演の記念/応援広告をファングループ「IU Japan Support Team」が実現
韓国で国民的人気を誇るシンガーソングライター、IUさん。世界18都市をめぐるワールドツアー2024の大阪公演を記念して、ファングループ「IU Japan Support Team」の呼びかけによる『ビッグイシュー日本版』 […] -
アート・文化
「知れば知るほど、生きやすくなる」‐そんな本とイベントを入り口に視野を広げてくれる個人書店:「MoMoBooks-モモブックス-」(大阪)
全国的に書店の数が減りつつあるにもかかわらず、あえて新規出店に挑戦する個人書店には、どんな思いが込められているのだろうか。2023年春に大阪・九条にオープンした、個人書店「MoMoBooks-モモブックス-」店主の松井良 […] -
気候・自然
サンゴ再生のモデルケース–海底の“苗床ツリー”で育つ/カリブ海・ボネール島
イタリア出身の写真家ロレンツォ・ミッティガは、カリブ海に浮かぶボネール島沖でサンゴが育つ現場をカメラで捉えた。育成中の稚サンゴに付いた藻を除去する作業や、めったに見られない産卵の瞬間――。その様子は、まるで“海底ガーデニ […] -
平和・協同
「“推し”だけでなく、困っている人も助けてあげてね」と言われたファンたちは…イ・ジュンギグローバルの「ソーシャルアクション力」がスゴい
韓国の人気俳優イ・ジュンギさんの来日・ファンミーティング(2024年6月)開催を記念して、ファングループ「イ・ジュンギグローバル」のみなさんの呼びかけによる『ビッグイシュー日本版』(480号)裏表紙への応援広告が掲載され […] -
まちづくり
3万人近くの若者が住宅危機に。豪の支援団体が連携し「ホームタイム・キャンペーン」を展開
タイラー(25)は21歳の時に実家を飛び出した。トランスジェンダーだったタイラーに、コンバーション・セラピー*1 を無理やり受けさせようと暴力的になる母親から逃げ出したかったのだ。「DV被害者の支援団体にコンタクトを取る […] -
平和・協同
カナダの民間支援「プライベート・スポンサーシップ」のおかげでバンクーバーに移住できたシリア人難民家族のストーリー
難民を「収容」すると「コスト」のかかる「問題」であることは避けようがない。 だが、難民を「自国に多様性をもたらす存在」として捉え、コミュニティが受け入れられるのであれば、もはや「難民」は「問題」ではなくなる。 カナダの民 […] -
平和・協同
「“良き隣人”として、つながり方をよくしたい」創業25周年の京都発・フェアトレードブランド「シサム工房」
アジア5か国の生産者や現地の支援団体とともに、フェアトレード商品の企画・販売を行う有限会社『シサム工房』は、1999年に京都で生まれた。現在は、京都・大阪・東京に8店舗を展開し、2024年で創業25周年を迎える。 -
ジェンダー
「ピンク税」に声を上げ始めた中国女性たち
生理や生理用品についての話題がタブー視されてきた中国で、ここ最近、これらの問題に声を上げる女性たちが現れ、変化が起きようとしている。セント・アンドルーズ大学国際関係学の博士研究員チー・ツァンによる『The Convers […] -
アート・文化
自称“陰キャ”が店主を務める、10代向け専門・立ち読み自由の古本屋「大吉堂」。難しい商売であっても続ける理由とは
“10代の心(実年齢問わず)を刺激する古本屋”をコンセプトにした古本屋がある。大阪市阿倍野区にある「大吉堂」だ。立ち読み自由、おやつつき。なんなら、本を読まずボーっとしても、スマホをいじっていてもいい。今回は […] -
教育
小・中学生が「子どもの権利」を知り、支援につながるには?英国教育現場の取り組み
多くの子どもたちは生まれつき、平等、公平、正義の感覚を持ち、それらが自分たちの日々の生活にどう結びついているかを知っている。正しくないことが起きていると感じれば、意見する勇気のある子どもも数多くいる。しかしあ […] -
教育
小学生の作曲を通して、ホームレス問題への偏見をなくす取り組み
ワシントンD.C.の北西地区にあるナショナル・プレスビテリアン小学校では、5年生の生徒たちがホームレス問題をテーマに作曲し、演奏する取り組みを行っている。きっかけは、一人の教師と長年ホームレス状態にあった男性との交流だ。 -
健康・衛生
家具を再生させ、人々の人生も回復させる。依存症の回復見守る、希望のリサイクルショップ
一風変わったリサイクルショップがある。使われなくなった家具や家電に再び命を吹き込むのは、薬物やアルコール依存症の克服に奮闘している人たちだ。依存症を抱える人に修理技術を習得してもらい、廃棄物を減らして環境問題にも寄与する […] -
まちづくり
「回避された災害」から学べること:Disasters Avoided研究プロジェクトより
1970年11月、巨大なサイクロンが東パキスタン(現在のバングラデシュ)を襲った。ガンジスデルタ*1の水位は10メートル上昇、いくつもの町が水没し、少なくとも30万人が亡くなったとされる、過去最大級の犠牲者を出した熱帯低 […] -
まちづくり
老朽ホテルを買い上げ「福祉住宅」に改修へ。バンクーバー市が進める、低所得者向け住宅政策
カナダでは住宅政策として、ホテルを買い上げ福祉住宅へと転用する動きがある。バンクーバーのストリートペーパー『Megaphone』によるレポート。 -
平和・協同
出版業界にいた夫婦が定年後の小商いとして選んだ「図書室のある焼き芋屋」ー金沢の「ハレオトコ」に聞く
“図書室”と “焼き芋屋”という場所を通じて、地域の様々な年代の人々がいろいろな目的で立ち寄る店がある。石川県金沢市にある「図書室のある焼き芋屋 ハレオトコ」だ。今回は、夫婦で切り盛りするお店への想いや、能登半島地震に関 […] -
まちづくり
水資源の枯渇に立ち向かえ!国を挙げて雨水採取・利用を進めるメキシコの取り組み
メキシコでは水問題が深刻だ。特に、ラテンアメリカ最大の都市メキシコシティの状況は深刻で、都市から水資源が枯渇する日「デイ・ゼロ」が近いと予測する団体もある*1。2030年に危機が本格化すると専門家たちが予測し […] -
ビッグイシューのご案内
エコトイレのプロジェクト!持続可能なトイレを通して衛生環境向上をめざす社会的企業ゴルデイマー
持続可能なトイレを通して、不衛生になりがちな夏のフェスティバルや、途上国での衛生環境向上をめざす社会的企業ゴルデイマー。ドイツの大学生たちが始めたエコトイレのプロジェクトを紹介。 -
健康・衛生
移動式無料洗濯サービス-洗いたての服で、新しい人生をつくる。
改造した車で路上を移動しながら、ホームレスの人々に無料で洗濯サービスを提供する「オレンジスカイ・ランドリー」。この活動をオーストラリアで始めたルーカス・パチェットさんに、メールインタビュー。 -
公正・包摂
災害から「逃げられない人」を減らしたい。東日本大震災の経験から誕生、世界初の車椅子・補助装置「JINRIKI」
2011年の東日本大震災時、被災3県での障害者手帳保持者の死亡率は全住民の約2倍で、死者数の約6割を占めていたのは65歳以上の高齢者だ。災害時に支援が必要な人をどう避難させるかが大きな課題となっている中、その手段の一つと […] -
まちづくり
「自然災害だから」と諦めない。犠牲者を激減させたバングラデシュの地域住民主導の取り組み
世界中がコロナ対策に苦闘しているなか、台風シーズンが到来した。日本の避難所は世界的に見ても何十年と進化がないと批判されがちだが、アジアの最貧国の一つとされるバングラデシュは災害対策で着実な進化を遂げている。 -
まちづくり
ハワイ先住民の文化を大切にしたホームレス対策「カウハレ」と住宅デベロッパーたちの工夫
リゾート先として人気のハワイだが、実はホームレス状態にある人の割合が全米トップレベルにある。そんなハワイで最近、この危機に立ち向かおうとするムーブメントが広がりつつある。ワシントンD.C.のストリートペーパー『ストリート […]