-
被災地から
フランス大使館からメール「西日本に避難を」「関西空港から帰国便が出る」/原発事故後すぐ、夫の母国へ緊急避難
福島県三春町からフランスに避難したボアグリオ治子(はるこ)さんと、偶然パリで出会ったのは、震災後1年の2012年3月11日だった。 -
被災地から
福島市内で、生後5ヵ月の子どもと被災。別居中の夫が暮らす米国へ避難、DV、子宮がんを経て、米国でステップアップを目指す
福島市から米国に避難し、DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者保護シェルターで暮らした母子がいる。福島市から避難した加藤美智子さん(48歳)と息子の正義くん(9歳)親子に、2018年3月、カリフォルニア州ロサンゼルス […] -
被災地から
人間関係も壊した放射能汚染。友人の言葉で、ニュージーランドへ家族で移住、現地で福島への募金活動、被曝体験を語る
成田空港から飛行機を乗り継いで2日。2018年12月上旬、ニュージーランド北島の北部にある人口約5万2千人の町・ファンガレイを訪ねた。11年5月末に一家で移り住んだ福島市出身のチェイヴ理美さんが町の小さな空港まで出迎えて […] -
被災地から
原発事故、真っ先に被害を受ける障害者ー車いすを持って、核・原発のないニュージーランドへ。14年に帰国後、講演会や執筆活動で問題を訴える
身体の骨が折れやすい特質のある身体を抱えながら、子どもを連れ、電動、手動の車いすを持ってニュージーランドに避難した福島市生まれの女性がいる。安積遊歩さんがその人だ。「震災が起きて原発が爆発した時、『私たちのような障害のあ […] -
被災地から
自宅の庭は4・1マイクロシーベルト。子どもたちがネットで調べ、避難を決めた
2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故は多くの人々の暮らしを奪った。藍原寛子さんは、福島県内外や海外で取材する中、原発事故を契機に「福島から海外に避難・移住した人々」と遭遇した。海外まで避難した人々をシリーズで5 […] -
被災地から
震災後、各地に避難した人々が再会-福島県、浪江町の小学校校歌を歌う会
「あおげば西の山青く~海風通う~空晴れて~」「歌えよみんな ほがらかに 学びの窓に喜びを~」 東京都・新宿三丁目の「うたごえ喫茶 ともしび」にびっしりと集った人々の声が響き渡る。震災後、原発事故と放射能汚染で福島県浪江町 […] -
被災地から
福島原発事故の除染廃棄物、計16㎢の中間貯蔵施設へ運び込み。国有地化が進み、最終処分地になる恐れ
東京電力福島第一原発事故後、放射能による土地の汚染で農作業や居住が制限され、同時に、除染廃棄物の仮置き場として公共用地や個人所有地が占有されるという事態になっている。そして、この問題に抗う人々が現れている。 -
被災地から
福島第二原発の廃炉、ようやく東電が表明。地元から最終処分地を危惧する声
東京電力は6月14日、福島県に対して、東日本大震災後に運転を停止している福島第二原発(楢葉町・富岡町)の原子炉4基すべてを廃炉にする方針を表明した。震災後、福島県と同県議会、住民らが求めた「県内原発の全基廃炉」が、事故か […] -
被災地から
学校や保育施設などの約3千基が対象 放射線モニタリングポスト、国が撤去方針。継続を求める住民たち
福島第一原発事故後、福島県内には国により放射線モニタリングポスト(以下MP)が設置されている。そのうち約3千基が県内全市町村の学校、保育施設など、子どもの生活空間の放射線量を測定し、パネル表示する「リアルタイム線量測定シ […] -
被災地から
避難で人口減の福島県楢葉町 街のにぎわい作る“かかし制作”の女性グループ
東京電力福島第一原発から約15〜30キロ南の福島県楢葉町。約8千人の住民がいたこの町は、原発事故とともに多くの住民が避難した。2015年9月に避難指示区域が解除されたが、18年3月現在、約7千人の住民登録があるが実際の居 […] -
被災地から
除染ごみの焼却処分や再利用の安全性を問うー健康や環境への影響に高まる不安の声
福島第一原発の事故被災地は、依然として除染とインフラ整備という大手ゼネコンを中心とした画一的な復興事業が進んでいる。その中で、除染ごみをめぐり、焼却処分や、全国の公共事業での再利用、焼却処分に伴う健康や環境への影響などの […] -
被災地から
「追い出されない家に住みたい」避難住宅打ち切りで、さらに厳しい生活-原発事故から7年、都内で広域避難者集会
「僕は普通の家に住みたいです。追い出されない家がいいです」。首都圏や関西などへの広域避難者と支援者の集会(※)が2月12日、都内で開かれ、東電福島第一原発事故後、福島から東京都内に避難している中学生の男子が訴えた。今回で […] -
被災地から
事故は防げたのか?東電福島原発事故公判が、本格審理入り今後20数人の証人尋問へ
東京電力福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された3被告、元東電幹部の勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長の第二回公判が1月26日、東京地裁で開かれた。初公判から約7ヵ月、いよいよ今回から証 […] -
被災地から
廃園になった幼稚園に地域の図書館が開館。地域の寄り合いの場に-など、8年目の福島―ふくしまの8人
震災・原発事故からこの3月で8年目。2018年3月1日発売の『ビッグイシュー日本版』330号では、特集「8年目の福島――ふくしまの8人」として、福島在住のジャーナリストが8人のふくしまの人々を紹介する。この記 […] -
被災地から
国境越え、つながる「ヒバクシャ」ー米国ウラン鉱山の先住民ラグナ・プエブロと福島の人々
「私たちは、世界中でこの恐ろしい兵器の生産と実験のために被害を受けた人と連帯しています」。昨年12月12日、ICAN(アイキャン/核兵器廃絶国際キャンペーン)のノーベル平和賞授賞式で行われたカナダ在住の広島の被爆者、サー […] -
被災地から
自然エネルギーで地域活性化「会津電力」、地熱などで温泉街をエコタウン「元気アップつちゆ」。― 福島で市民・地域共同発電所 全国フォーラム開催
市民の手による地域発電所でエネルギーを生み出し、原発や化石燃料に依存しない安心で安全で持続可能な社会を実現しよう―。 11月2日~4日、福島市で「市民・地域共同発電所全国フォーラム」が開かれ、多様でユニークな取り組みが […] -
被災地から
約580世帯のうち、帰還したのは6分の1の約100世帯。福島県川俣町山木屋地区、避難指定解除からの半年
今年3月31日、国、福島県、川俣町の協議を経て、居住制限区域と避難指示解除準備区域という二つの避難指示区域が同時に解除され、帰還が決まった福島県川俣町山木屋地区。約580世帯1260人の住民のうち、帰還したのは6分の1の […] -
被災地から
命の価値を問う。家畜の殺処分に抗う農家たち-ドキュメンタリー映画『被ばく牛と生きる』
生命の尊厳とは何か。豊かさのかたちとは。幸せはどこにあるのか。 東日本大震災後、国が出した家畜の殺処分指示と、それに抗う農家たち、その農家を支援する人々の姿から、哲学的な問いが投げかけられる映画が完成した。ドキュメンタリ […] -
被災地から
“被災や復興の現実”を自由に語りたい。広島の原爆文学と福島の今
なぜ『夏の花』?平和を求めた詩人・原民喜を訪ねる 東日本大震災で原発事故に遭った福島県や周辺地域で、「放射能汚染の被害や復興の課題を自由に語れない」「私たち被災者は忘れ去られようとしているのではないか」という声が聞こえる […] -
被災地から
ようやく始まった“世紀の裁判”。告訴から5年、福島原発事故の責任を問うー東電元役員の3被告は無罪主張
東京電力福島第一原発事故は予測され、防ぐことはできたのか? 被告の東電役員の責任は? 数えきれない人々を巻き込み、生活や人生を一変させた史上最悪の原発事故をめぐる世紀の裁判が始まった。 初公判の開廷を前に行われた原発告訴 […] -
被災地から
原発事故から7年目の夏休み。ニーズが高まる「子どもたちの保養事業」全国108団体、公的助成求め要望書を提出
国策で原発を推し進めた国はあまりにも無責任すぎないだろうか。本誌295号(2016・9・15)でもレポートしたが、原発事故後の子どもの広域保養事業への国の無策の問題だ。事故から7年目の夏休みを前に、被災当事者や保養事業に […] -
被災地から
震災から7年目。「命の危機」も迎える、被災者と避難者
被災者、避難者の命が、ギリギリのところにきている―。震災からすでに7年目。国や行政は「復興事業」「復興五輪」と、当事者を復興へと駆り立てるが、実際には、仕事や家庭、生活環境の厳しい困難さに直面している。 -
被災地から
核をめぐる2つの“神話”がテーマ…戦時中のウラン採掘、原発の事故。福島の若者が演じる『U235の少年たち』
熱気、満員で立ち見も出る大好評だった東京公演「2つのウラン」をめぐり、時代を超えて若者たちは何を見、何を感じたのか。安全神話はどのように作られていったのか―。 -
被災地から
福島、被曝への根本的な対策がないまま、帰還住民の生活が始まった
生涯被曝、住民帰還区域で推計調査飯舘村、今後70年で30~183ミリシーベルト3月31日から4月1日にかけて、原発事故後に指定された「居住制限区域」「避難解除準備区域」が、浪江町、飯舘村、川俣町山木屋、富岡町で解除された […] -
被災地から
原発事故の避難児童へのいじめ、避難直後から各地で発生
横浜市の児童いじめ被害、子どもが150万円を支払わされる。教育委員会、「いじめ認定困難」、一転謝罪東京電力福島第一原発事故の福島県以外への自主避難者(=避難区域以外からの避難者)に対する政治の「不作為」が、ついに子どもの […] -
被災地から
原発から12キロ、避難指示区域の富岡町が舞台の『残されし大地』全国上映へ
ビッグイシューオンライン編集部より。2月15日発売の305号から、「被災地から」を転載します。 猫や犬、ダチョウや牛…震災後、現地に残った命とともに生きる人々を描く 2016年3月22日、原発もターゲットにされた同時多 […] -
被災地から
原発事故の教訓をどう伝えるか?「チェルノブイリ博物館」と「コミュタン福島」「二度と繰り返さない」ための展示と議論
ビッグイシューオンライン編集部より。1月15日発売の303号から、「被災地から」を転載します。 16年オープン「コミュタン福島」市民による見学と勉強会 今年3月を目途に、原発事故と避難者に対する政策や予算、支援事業が、 […] -
被災地から
11月の福島県沖M7・4地震、津波警報で避難指示 高層の復興住宅に、高齢者や障害者が取り残された
復興住宅の200世帯、高齢層が多く互いに助け合うことも困難 11月22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源地とするマグニチュード7・4の大きな地震が発生。東日本の太平洋沿岸に津波警報、避難指示が出され、いわき市小名浜で6 […] -
被災地から
来年3月末で自主避難者の避難住宅無償化打ち切り。撤回求め、相次ぐ反対集会
ビッグイシューオンライン編集部より。11月15日発売の299号から、「被災地から」を転載します。 多くが経済的負担増 -公営住宅でも「追い出し政策」 来年3月末で原発事故の自主避難者(避難区域以外からの避難者)に対する避 […] -
被災地から
福島県民健康調査、突然、降ってわいた「縮小・見直し議論」。県民ら“検査の拡充”を要望
7月下旬以降、議論や合意なく医師らが調査見直し・縮小を提案 福島第一原発事故に伴う健康影響、特に子どもの甲状腺がんの状況を分析する「福島県民健康調査」の検討委員会が9月14日、福島市で開かれた。傍聴席はメディアや市民でほ […]