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貧困・ホームレス
ホームレス増加で非常事態宣言、ハワイ、ポートランド、ロサンゼルスで。
2015年の秋、アメリカの三つの都市でホームレス増加による非常事態宣言が相次いで発令されました。特に南の楽園ハワイでの非常事態宣言は世界の人々に衝撃を与え、ニュースでも多く採り上げられました。摩天楼の影に、そして楽園に、 […] -
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【連載第15回 米国・路上から】たとえ「ろくでなし」でも 岩田 太郎
金持ちや教授の息子が、ホームレスに「身を落とす」こともある。 2013年12月に77歳で病死したアル・ゴールドシュタイン氏は、過激路線を追求して競合誌に勝ち、1970年代と80年代に売り上げ部数を伸ばしたポルノ雑誌『スク […] -
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【連載第14回 米国・路上から】米上院で働くホームレス 岩田 太郎
米上院は、議事堂の食堂で床掃除をして働く下請け労働者が生活していけるだけの給料を支払っていない。 黒人掃除夫チャールズ・グラデンさん(63)の週給は360ドル(約4万3千円)であり、月給換算ではドル高の現在でさえ17万2 […] -
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【連載第13回 米国・路上から】出自で決まる生活再建力 岩田 太郎
今までに、米国のさまざまなところを旅し、ハワイ・ノースカロライナ・オレゴン・イリノイなど、各地に住んだ。そうした体験から、ホームレスの人々にも「ご当地気質」があることがわかってきた。 現在居住するイリノイでは、ホームレス […] -
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【連載第12回】車中泊さえ禁止するロスの条例 岩田 太郎
そのホームレスの芸術家は2011年のある日、自分の「家」である車の中で雨宿りをしていた。 そこへ住民の通報で警官が現れ、運転席に座っているだけでも、「車を住居とすべからず」とする条例に違反するとして逮捕し、車も没収した。 […] -
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【連載第11回】勤勉な物乞い青年、その未来を考えた 岩田 太郎
「ホームレスです。ご援助を!」 そう訴える手書きの看板を持ち、その白人の青年は筆者の住む街の大通りの角に立つ。気温が零下20℃近くまで下がっても、30℃を超える暑い日でも、彼は何時間でも立つ。 健康そうな20代後半から3 […] -
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ウィリアム王子「若者ホームレス問題は、複雑だけど、解決できない問題ではない。僕はそのことを強く信じているよ」
「ビッグイシュー日本版」281号から、読みどころをピックアップいたします。 今回は、10年前から若者ホームレスを支援する団体「センターポイント」の後継者として、ホームレス問題の解決に自ら尽力している英国のウィリアム王子へ […] -
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【連載第10回】金利の差は貧富の差 岩田 太郎
中西部のセントルイス大都市圏へ出張した。昨年、白人警官による丸腰の黒人少年射殺事件や抗議の暴動が起こった貧困地域のファーガソン市を含むエリアだ。 目的は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を実行する12の地区連銀の […] -
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【連載第9回】ホームレスにされるハワイ人 岩田 太郎
自分の国にいながら、主権も土地も失い、その存在が「違法占拠者」にされたホームレス先住民、それが「楽園」ハワイの現実だ。 サモア系の元力士KONISHIKI氏の出身地、オアフ島南西部の人口4万人のワイアナエ地区は、低所得の […] -
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【連載第8回】「ホームレスデー」に考えた 岩田 太郎
筆者の住む街には毎年2月上旬、恒例の「ホームレスデー」がある。 元ホームレスの男性が始めたイベントで、人々が市役所近くのダウンタウン一帯で、寒空の下、段ボール製の「仮設住宅」に一泊しながら、道行く人に募金を呼びかける。 […] -
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【連載第7回】元ホームレスとごみ屋敷 岩田 太郎
家を失うトラウマは、ホームレスになった人を、一生苦しめる。 また、強制退去させられるのではないか。路上生活者になって、子どもの親権を再び失ってしまうのではないか。いつ、またすべてを失うのか。 最近、米国で注目されているの […] -
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販売者対談:「靴を脱いで、どうぞ中に入って」
2015年INSPグローバル・ストリートペーパー・サミットでは、世界中からストリートペーパーの代表者らが何百人とシアトルに集結し、情熱的に意見や改革案を出し合った。その中に、デンマークの『フス・フォービ(Hus Forb […] -
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【連載第6回 米国・路上から】帰還兵の抑えられない憤り 岩田 太郎
その男の名は、「ポール」というらしい。 背丈は185cmあたり、ぼさぼさの白髪、後頭部が禿げた60代くらいの白人で、片目がない。義眼をしていないので、その眼は黒くくぼんだままだ。 筆者行きつけのカフェで、いつもiPadと […] -
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【連載第5回】福祉を否定する福祉制度 岩田 太郎
オハイオ州コロンバスに住むキンバリー・トンプソンさんは43歳のシングルマザーだ。時給1200円ほどの製品箱詰めの仕事に就き、15歳の娘と、トレーラーを改造した家で暮らしていた。 2013年5月、キンバリーさんは子宮全摘手 […] -
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【連載第4回】飢える者を食べさせるという「犯罪」岩田 太郎
「米フロリダ州南部フォートローダーデール海浜公園で、ホームレスに食事を配っていた90歳の慈善活動家、アーノルド・アボットさんが、警察に連行された」 飢える者を食べさせることが犯罪化されたと報じる、この2013年11月8日 […] -
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【連載第3回】厳冬に備える 岩田 太郎
ここ米国イリノイ州は冬の厳しいところだ。毎冬、零下20℃くらいまで気温が下がり、雪が1メートル近く積もることがある。 京都市出身で「底冷え」に慣れている筆者だが、次元の違う寒さには参ってしまう。 ただでさえ厳冬の地なのだ […] -
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世界のホームレス支援の現場を知る! 「ハウジングファーストと社会デザイン―フランスと日本の実践から 」開催
11月4日に立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授であり、認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事の稲葉剛さんらによって立教大学にてハウジングファーストをテーマにしたシンポジウムが開催されます。 ハ […] -
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【連載第2回】クリスマスの天使(岩田太郎)
(2014年12月15日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第252号より転載)クリスマスの天使 路上生活者と、寝る場所のある人の間には深くて渡れない淵が存在する。だが、その淵に橋を架ける人は存在する。 これは […] -
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【連載第1回】危機に強い社会を作るには:エボラ危機とホームレス(岩田太郎)
(2014年12月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第252号より転載)エボラ危機とホームレス米国内でエボラ出血熱の感染が疑われる人を強制隔離することが、人権侵害かどうかをめぐり、議論が続いている。路上生 […] -
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児童養護施設退所者が直面する孤立と困難。年間相談件数1万超をサポート:「アフターケア相談所ゆずりは」
[この記事は「中央ろうきん若者応援ファンド」の提供でお送りしています] 「病院に行きたいが、お金がない」「妊娠したが子どもを育てられず、中絶費用も払えない」。児童養護施設退所者をサポート (友人宅に遊びにきたようなゆっ […] -
貧困・ホームレス
社会的養護の課題。年齢制限を過ぎ、ホームレスとなる若者たち。当事者が自らの経験を語った
米国では、社会的養護(保護者のない児童や、被虐待児など家庭環境上養護を必要とする児童などに対し、公的責任で社会的に養護を行うこと)制度のもと保護された若者が21歳になるとの対象から外される。だが、彼らが自立へと移行するた […] -
貧困・ホームレス
路上生活を脱した元ホームレス・入沢さん。「野武士ジャパン」を裏方からサポートする理由
ホームレスサッカーチーム「野武士ジャパン」のメンバーだった入沢さん(35歳)。現在は、食品の仕分けの会社に勤めながら、2か月に一度の頻度で野武士ジャパンの活動に参加。今回のダイバーシティカップには誘導のボランティアとして […] -
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単身・低所得の高齢者が安心してアパート入居できる仕組みを!(稲葉剛)
5月17日に発生した簡易宿泊所の火災に関して、「つくろい東京ファンド」代表理事の稲葉剛さんが意見記事を投稿しています。5月29日に「稲葉剛公式サイト」に掲載された記事を、許可をいただいた上で転載させていただきました。「 -
貧困・ホームレス
なぜ単身高齢の生活保護利用者が「ドヤ」に滞留させられていたのか?(稲葉剛)
2015年5月17日に発生した簡易宿泊所の火災に関して、「つくろい東京ファンド」代表理事の稲葉剛さんが意見記事を投稿しています。5月26日に「稲葉剛公式サイト」に掲載された記事を、許可をいただいた上で転載させていただきま […] -
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スマホ時代、ツイッターを駆使するホームレスの人々が増加中。オランダの事例「@straatvogels (路上の鳥たち)」に見る、その可能性
オランダでは、ツイッターを駆使するホームレスや元ホームレスの人たちが続々と出現している。そして新たに人と交流したり、ホームレスにまつわるサービス情報を入手したり、また路上生活についてフォロワーに語ったり。彼らをつなぐのが […] -
貧困・ホームレス
「今までに、有罪判決を受けたことがありますか?」という質問が、就業機会を奪う。世界で広がる「バン・ザ・ボックス」
「バン・ザ・ボックス(Ban the Box)」はアメリカ合衆国のいくつかの州で2015年1月1日から新しく導入された法律である。 これは、公的機関や民間の雇用主が求職者の犯罪歴について応募時に訊くこと、特に有罪判決を受 […] -
貧困・ホームレス
お墓の前で、何を語りかけますか:ホームレスの人々が入れるお墓完成のご報告・御礼(油井和徳)
ビッグイシュー・オンライン編集部より:山谷地域でホームレス支援活動に取り組む「山友会」の油井和徳さんから、クラウドファンディングで建立資金を集めた「ホームレスの人々が入れるお墓」の完成報告が届きました。「死後の居場所づく […] -
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仕事さえあれば、貧困から抜け出せるのか?~生活困窮者自立支援制度の問題点(稲葉剛)
ビッグイシュー・オンライン編集部より:2015年4月から施行される「生活困窮者自立支援制度」の問題点について、自立サポートセンター「もやい」の稲葉剛さんの記事です。(提供:稲葉剛公式サイトより、一部編集して転載) -
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就労支援だけで若者は自立できない。 生活を含めた複合的な支援が必要!
『若者政策提案書』より、「若者が生きていく生活基盤づくり」についての政策提案です。 -
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「生活保護費のプリペイドカード支給」は何が問題なのか:支援者、弁護士、当事者、ケースワーカーの声
「生活保護問題対策全国会議」の徳武聡子さんが、3月5日に行われた記者会見を実況ツイートしています。生活保護制度の根幹に関わる重要な議論です。 「儲かるのは信販だけ」のプリペイドカードによる保護費支給 関連記事:生活保護費 […]