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平和・協同
デモ・集会現場を支えるプロボノ医療集団のニーズ、1年で2倍に
デモ・集会など大勢の人が集う場では、足首の捻挫、催涙スプレーによる目の痛み、気分が悪くなる人など、不測の事態が多々起こる。心臓発作だって起こり得る。しかし、主催者側が救急医療サービスを事前に手配しているとは限らない。そこ […] -
アート・文化
『ライフ』誌史上二人目の女性報道写真家ハンゼル・ミートの生涯
写真家ハンゼル・ミートは、20世紀前半に米国労働階級の生活を写真に収めたことで知られる。「報道写真の黄金期」とされる1930年〜1950年代にかけて、ミートの作品は世界中の写真誌に掲載された。しかし彼女自身の人生も、貧困 […] -
気候・自然
路上生活者が熱中症で死亡する確率は家のある人の12倍ー凍死対策と同等の暑さ対策を
英国の新しい研究によると、ホームレス状態にある43歳の健康状態は、住まいのある85歳の健康状態に相当するという。ホームレス状態の人によくある症状は、心臓疾患、呼吸器系の問題、臓器障害、傷口からの感染症などだ。さらに昨今は […] -
平和・協同
戦争がもたらす環境破壊を記録する動き
戦争は、軍人・民間人問わず甚大な犠牲者を出す。何百万人もの人が、遺族の悲しみ、負傷者の不安、家を失う不安を抱えることになる。人間が負う苦しみの前では、戦争が気候や環境にもたらす影響は見過ごされやすい。だが実際のところ、武 […] -
貧困・ホームレス
人口8,400万のドイツで、約7万8千人の成人女性がホームレス状態。必要な支援とは
昔は、“ホームレス”というと、世捨て人のような風貌をイメージしたものだが、昨今のホームレスの人たちの中には、パッと見て困窮しているとわかりづらい人も多い。下記に紹介する2人の女性もそうだ。ドイツ・シュトゥットガルトの女性 […] -
健康・衛生
男性被害者からのDV相談窓口の必要性ーコロナ禍で相談件数が倍増
DV(ドメスティックバイオレンス)被害者といえば女性を想像してしまいがちだが、近年は男性が被害者となるケースへのサポート体制も必要性が高まっている。実際、ドイツで男性のためのDV被害ホットラインを設けたところ、相談件数が […] -
アート・文化
世界中から毎年1000通のラブレター。ドイツの樹齢500年「花婿のオーク」が結んだ二人の物語
ドイツ北部、ドダワーの森に立つ樹齢500年のオーク。この木は 19 世紀から現在に至るまで、恋人を探し求める人々の手紙を受け取り、何組もの出会いをとりもっている。60年前、このオークの木で出会ったペーターとマリタが二人の […] -
公正・包摂
ボランティアは本当に尊いのかー国の怠慢を招く?支援を受ける側の固定化?ドイツの社会政治学教授が指摘する問題
日本の「子ども食堂」の数は少なく見積もっても7千を超え、子ども食堂に関わるボランティアの数も増え続けている。そんな“子ども食堂文化の浸透”を喜ぶ政治家もいるが、「子ども食堂が必要な状況(=子どもの貧困)をなくすのが本来の […] -
貧困・ホームレス
「2030年までにホームレス問題解消」に取り組むドイツ政府:住宅・都市開発・建設相クララ・ゲイウィッツにインタビュー
2021年12月に発足したドイツのショルツ政権は「2030年までのホームレス問題解消」を掲げている。その具体策として、毎年40万戸の住宅建設を打ち出している*1住宅・都市開発・建設相クララ・ゲイウィッツに、『ヒンツ&クン […] -
気候・自然
気候正義を訴える若者たちの言葉はなぜキツイのか: 「未来のための金曜日」広報担当者にインタビュー
グレタ・トゥーンベリ(19)の呼びかけにより、今や気候変動対策を求める若者たちのムーブメント「未来のための金曜日(フライデー・フォー・フューチャー)」は世界的な広がりを見せている。ドイツ・シュトゥットガルト支部の広報担当 […] -
貧困・ホームレス
100万人が空き缶・空き瓶回収で生活の足しにしているドイツの現状
自転車で大量の空き缶集めをしている人を見たことがある人も多いだろう。日本では空き缶収集がメインだが、ドイツの都市部では、ペットボトルやガラス瓶のデポジット制度*1があるため、それらの資源を集める人たちが多い。労力がかかる […] -
公正・包摂
生活困窮者の髪を無料でカット。美容師プロボノ集団「バーバー・エンゼルス」
貧乏でも孤独でも、髪は伸びる。そして、ボサボサになってしまった髪のせいで、さらに人と接する機会が失われてしまうことは、ホームレスの人々によくある話だ。そんな散髪代を工面できない人たちのために、無料で散髪サービスを提供する […] -
貧困・ホームレス
ドイツでも起こっている、路上生活者への襲撃
2021年9月、土曜日の朝6時過ぎ。ハンブルク市のとあるホテルのフロント係として働くアレクサンドラ・キュヒラー(29歳)は、早番の仕事に出ようと職場に向かって歩いていた。すると前方で、2人の男が何かに火をつけ […] -
食・農
養豚革命ー幸せに育った豚を食べる社会への移行
「この豚たちは幸せ?」という問いに「もちろん!」と断言する女性は、ウルリク・シュライベール(50歳)。ハンブルグ市の境界にまたがって広がるヴルクスフェルデ農園で、有機農法による畜産業を営んでいる。深緑色の作業 […] -
健康・衛生
路上生活者がやる気を取り戻すにのに、まず“安全な寝場所”が必要な理由ー独のホテルステイプロジェクトより
ホームレスの人に向かって「とっとと働けよ」などと言ってしまう人が、少なからずいる。そのような発言は、就職活動以前に解決しなければならない「土台」が欠落していることへの理解不足から来るのではないだろうか。「今日 […] -
教育
簡単に良心を失い、他者に支配されてしまう自分に気づく過激なワークショップ「エックス・ゲームズ(XGames)」
「多数の幸福のためには少数の犠牲は仕方がない」「そんなにここが気に入らないなら国から出ていけ」こういう思想を持つ人々はどの国にも一定数いるようだ。「この状況ならばしょうがない」という限定された条件下で生まれた […] -
気候・自然
気候危機は “防止” できないと思うなら“適応”のアクションを取るべき/ドイツの気候変動対策から
世界中の国々が気候危機の影響を感じている。特に大都市では、“異常” とも言える気象現象が次々と発生し、大きなインパクトを引き起こしている。 そうした地球温暖化がもたらす現象のあまりの恐ろしさから、われわれはこ […] -
教育
捨てられる運命の果物たちを救う”騎士”は男子大学生。廃棄食材をジャムにして販売、子どもたちの給食支援に
大学生にとって月曜の朝というのはなかなか起きづらいものだ。しかしドイツ北部の都市キールの大学に通う3人の若者 ーディーチュ、エスバイン、ハンセンーは、朝8時には市内周辺の民家の庭先で果物集めに忙しい。 「このた […] -
公正・包摂
家を爆撃され逃亡してきた若者がドイツで拘置所に入るハメに。少年犯罪と移民増加の相関関係
難民受け入れ政策で知られるドイツだが、少年犯罪においては移民の割合が異常に高いという実状があるようだ。それだけ聞くと、「移民は怖い」「移民は暴力的」と思うかもしれないが、若くして自国を離れなければならなかった彼ら一人ひと […] -
公正・包摂
「障害者雇用」は障害者のためではない。穏やかなコミュニケーションにより「誇らしい職場」をつくるインクルージョン推進レストラン
ドイツ北部の都市キールにある「フライシュティール(Freistil)」は、一般的なレストランとはひと味違う。障害のある人とない人が肩を並べて働くレストランなのだ。そこでは、障害の有無でスタッフを区別せず、いわゆる「インク […] -
教育
「ゴミ箱あさり」は違法なのか?廃棄された食料品を回収・調理して生活するシェアハウス住人たちの言い分
ドイツのニュルンベルク市、ゴステンホーフ地区にあるこのシェアハウスは、一見何の変哲もない学生向け住居だ。でもここに暮らす5人の住人たちのライフスタイルは独特だ。買い物はしない、そのかわりに深夜の「ゴミ箱あさり」で手に入れ […] -
食・農
「プラごみを出さない」を売りにした店が好調、クラウドファンディングで2店舗目オープン/ドイツ・ケルンの店「Tante Olga」の取り組み
プラスチックが引き起こす環境・健康問題への意識が高まる中で、普段の買い物でもプラスチックを減らせないかと積極的に行動を起こす人も増えている。ドイツ・ケルンでは、友達同士だった3人が「プラスチックを使わない」をコンセプトに […] -
アート・文化
販売者をモデルに、さまざまな職業のイメージ写真を撮影、写真素材サイトで販売。ドイツの「リピクチャリング」
「路上で雑誌を売ってる暇があれば働けばいいのに」と言われることもあるビッグイシュー販売者。ホームレスの人々は、やる気の有無にかかわらず、住所がないゆえに仕事に就けないという事情はあまり知られていない。そして、ホームレスの […] -
経済・産業
失業者が投票を棄権する理由とは?ドイツの失業者数が近年最低の250万人を記録。政治への不信感を募らせ、議会選挙の投票棄権者が増加
統計によるとドイツの失業者数は250万人、過去26年間で最低の数字を記録した。しかし、この裏には、100万人近くが統計から漏れているという事実がある。政治家からの要請により、統計から除外されている人々がいるの […] -
アート・文化
ホームレス経験者がガイドを務める「社会派街歩きツアー」が人気上昇中!スイス「サプライズ」誌が開催したツアーガイドのためのドイツ視察旅をレポート
「旅は視野を広げてくれる。」これは、スイスのストリートペーパー「サプライズ」誌のツアーガイドらが、ドイツで同様の活動する仲間たちと会って体感したことだ。今回のドイツ視察の旅をへて、ホームレス経験者がガイドを務 […] -
貧困・ホームレス
医療費の返済に悩む日々。「息子にはいい暮らしをさせてあげたい」-ドイツ、『ヒンツ&クンツ』誌の女性販売者 カルメン
ドイツ北部の街ハンブルクを中心に販売されている『ヒンツ&クンツ』誌は、多くのロマの人々を販売者として受け入れ、彼らがドイツで自立した生活を営めるよう、さまざまな支援を行っている。ルーマニア出身のカルメン(39歳)も、そん […] -
貧困・ホームレス
郊外の園芸用品店が私の持ち場。お客さんの手伝いをしたり、植物を選ぶアドバイスも-ドイツ、『bodo』誌販売者ジェシカ
ジェシカはドルトムントの町外れにある園芸用品店で『bodo』を販売している。彼女のお客さんや友人たちは、わざわざ電車やバスを使ってでも、出向く価値があると思っているのだ。その理由を探るため、筆者はジェシカの一日に密着した […] -
アート・文化
ドイツに60軒以上存在する「0円ショップ」の実態を追う
『ビッグイシュー日本版253号』から、読みどころをピックアップしてお届けします。 -
教育
ドイツ、機能的非識字者が国内で750万人 [世界短信]
このほどハンブルク大学の調査で、ドイツ国内に750万人の機能的非識字者がいることが報告された。機能的非識字者とは、就業能力がある成人でも小学校1〜2年生レベルの読み書きしかできない人を指す。 ベルリン在住のノラさん(23 […] -
貧困・ホームレス
ドイツ、ロマ人の児童がベルリンで急増 [世界短信]
ベルリン・ノイケルン地区の小学校で最近、ロマ人の子どもの数が急激に増え、学校側は受け入れに苦慮している。 子どものほとんどはブルガリアやルーマニアからの移民。 現在、ノイケルン地区の小学校に在籍しているロマ人の子どもは5 […]