-
経済・産業
ファストファッションの裏側に虐待まがいの労働環境ー衣料の生産拠点がアジアから東欧の旧共産圏へ移行しつつある現状
ファストファッションは多くの人の犠牲の上に成り立っていることを、どのくらいの人が意識しているだろうか。近年、アパレル産業の生産拠点がアジアから東欧の旧共産圏に移す動きが起きていることを受け、セルビアのストリー […] -
経済・産業
原発立地をめぐる〝闇マネー〟さらに明らかに。関西電力は国会招聘を一切拒否裏金は経産省や国会議員にも?
9月27日の報道に端を発した関西電力の裏金問題は、関電がこれまでに森山栄治元高浜町助役(故人)から3億円を超える金品を受け取っていたこと、さらに同氏が相談役など務めていた吉田開発やメンテナンス会社、警備会社などが、この5 […] -
経済・産業
仕事はあっても家がない:英国で深刻化する「ワーキングプア」事情
労働者や、その家族を取り巻く厳しい現実を撮り続けてきたケン・ローチ監督(83)の最新作『家族を想うとき』(原題:Sorry We Missed You)が公開された。非正規雇用で働く低所得家族の物語を通して、昨今の英国の […] -
経済・産業
乳がん患者の“残された乳房”を守る新発明「スマート・アーマー(Smart Armor)」。17歳の発明家マッキンリー・バトソン が語る「若者の強み」とは
若者が世界を変えつつある。前回の記事(10代の感性が社会を変える。アメリカの銃乱射事件をきっかけに、発言力を増す若者たち)で紹介したのはアメリカの若者だが、オーストラリアにも目覚ましい活躍をする若者たちがいる。まずは 1 […] -
経済・産業
原子力事業者に還流される“闇マネー”。関西電力の経営トップら20人、高浜町元助役から3億2千万円の金品を受領
関西電力は9月27日に大阪市内で臨時記者会見を開き、経営トップら20人が2011年から18年の7年間に約3億2000万円の金品を、福井県・高浜町の森山栄治元助役(故人)から受け取っていたことを明らかにした。しかし、具体性 […] -
経済・産業
AIは男女平等ではない/男性の声を選ぶか女性の声を選ぶかで回答が異なるバーチャルアシスタントの例にみるステレオタイプな性差別
AI(人工知能)を駆使した、時代の先を行くバーチャルアシスタントが、実はステレオタイプな性差別を露呈しているー 南アフリカの人間科学研究評議会の専門研究員レイチェル・アダムスが『The Conversatio […] -
経済・産業
ビッグイシューを「転売」!? 読者が「販売者」になることで元の販売者の収入をアップさせるサイクル:『ビッグイシューUK』の新プロジェクト「ペイ・フォワード」
2019年4月1日、『ビッグイシューUK』(英国版)が「ペイ・フォワード(Pay It Forward: 親切を次につなぐ、の意)」という新たな取り組みを導入すると発表した。急速な成長を見せているモバイルバン […] -
経済・産業
ブタがクリーンエネルギーを生み出し、電気代削減・環境改善・農作物の品質改善!ブラジルの小さな自治体のチャレンジ
関電幹部が「原発キャッシュバック」を受けていたという報道に、「クリーンなエネルギーと謳っておきながら運営がクリーンではないじゃないか」と辟易した人も多いかもしれない。しかし小さな自治体でなら、「クリーン」な関 […] -
経済・産業
国際放射線防護委員会、新勧告案を公表/原発事故後の被曝限度が上がる可能性/緊急時は年間100mSv以下が基準に?!
国際放射線防護委員会(ICRP)が新しい勧告案「大規模原子力事故における人と環境の放射線防護」を公表し、パブリックコメントに付した。二つの重大事故を受けて、今後起こる大規模な放射能放出をともなう事故時の対応を放射線防護の […] -
経済・産業
銀行口座や信用情報がなくても大丈夫!?小規模農家を救う「金融包摂」。ブロックチェーンを活かして実績を証明
日本国内の農業従事者はこの9年で約90万人減少(※農林水産省、農業労働力に関する統計 より)。「種子法」の廃止、農業従事者の高齢化など、小規模農家にとって明るいニュースはあまり聞かれない。その一方で、今回ご紹介したいのが […] -
経済・産業
2020年4月導入の「新しい」検査制度は定期検査の間隔延長、検査は事業者任せ。新たな事故を待つのか?!
原子力規制委員会が「新しい」検査制度を来年4月から導入しようとしている。括弧書きにしているのは、この制度が実は福島原発事故前の原子力安全・保安院の時代に導入が承認されたものだからだ。当時、国内第1号の適用として、東北電力 […] -
経済・産業
困窮者を排除する限り、環境問題は解決しないーごみをエネルギーや堆肥にすることで、生活の質を向上させるサーキュラー・エコノミーの取り組み
モノがあふれかえる現代。「廃棄」という考え方を捨て、廃棄物を再資源化させる産業政策を「サーキュラー・エコノミー」といい、今、各国がその対応を問われている。 アルゼンチンのスラム街で実践されている事例をご紹介し […] -
経済・産業
「ポケモンGO」をソーシャルワーカーが高齢者に勧める街もあるー健康増進、社会参加を促すために、これからのゲームが目指すべきこととは
2016年にリリースされるや、大きな社会現象を起こした「ポケモンGO」。当初の爆発的な利用はおさまったものの、今でもヘビーユーザーがしっかりと使い続けている*。さらに昨今では、社会的に孤立している人々を救う上でもこのゲー […] -
経済・産業
失業率・社会保障費増大への抑止効果はあるか? ベーシック・インカムについての住民投票を目指すオーストリアの動き
少し前、「不登校YouTuber」について賛否両論が巻き起こっていた。「いまの社会、大学を出たところでまともな仕事につけるとも限らないから、それもよいのでは」という意見もある一方で「(社会で自分が査定・選択されることに備 […] -
経済・産業
新潟県・柏崎刈羽原発をめぐり、続く攻防-東電は全基再稼働が目標。地元は「福島原発事故の検証なければ再稼働はない」
新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は、柏崎刈羽原発6・7号機の再稼働と引き換えに1〜5号機の廃炉計画を提出することを2016年に東京電力に求めた。東電は要請に応じ、2年以内に廃炉計画を策定すると回答していた。期日厳守が困難とみら […] -
経済・産業
日本唯一の新規原発計画、山口県・上関原発-迫る、埋め立て許可の期限切れ。電力需要が減っても、白紙にできない中国電力
上関(かみのせき)原発計画が大きな山場を迎えている。地先の海岸の埋め立て許可の期限切れが迫っているからだ。中国電力が山口県で進めるこの原発計画が最初に浮上したのは1982年。以来37年間、計画地対岸の祝島(いわいしま)漁 […] -
経済・産業
復興庁配布の冊子『放射能のホント』のウソー放射線被曝のリスク問題なし、本当に正しい?
復興庁は『放射線のホント』(A5判30ページ)というパンフレットを作成し、関係省庁や福島県内外のイベントなどで配布している。これまでに2万2000部を配布したという(2018年11月現在)。 -
経済・産業
“移民のせいで失業”を心配するより、いま検討すべきはロボティクス・オートメーション化による単純労働者の失業インパクト
「移民が増えると自国民の仕事が奪われる」戦々恐々とする人も少なくないようだが、実際にはその心配はほとんどなさそうだ。それよりも、単純労働者の仕事を大量に奪うのは、ロボティクス依存によるオートメーション化。政治家たちはろく […] -
経済・産業
出禁になるほどマナーの悪い外国人観光客たちーインバウンド収益目当てに際限なき快楽を提供してきた観光業界への報い?
「旅の恥はかき捨て」ということわざは昔からあるが、もはや「反社会的」と言ってもおかしくない観光客が後を絶たない。しかしそんな観光客に毅然とした態度を示す人たちも増えつつあるようだ。背景について専門家が解説する。 -
経済・産業
富士山噴火のシミュレーション。静岡・浜岡原発は10㎝の降灰で停電発生、各地の原発も、近隣火山の噴火可能性あり
富士山の噴火に注目が集まっている。前回の宝永噴火(1707年)から300年ほどが経過し、次の噴火が迫っているようだ。すでに2004年に内閣府は富士山の噴火シミュレーションを公表している。宝永噴火は16日間続き、火山灰が静 […] -
経済・産業
農業は大きなビジネスチャンス。アプリや動画で農業の成功モデルを配信、若者が持つイメージを変えていくアフリカの取り組み
農業は世界的にみると13億人以上の人々が従事している産業であり(*)、大きな雇用をもたらすとともに、人々の主要な所得・生計手段となっている。ところで、世界中の「耕作に適していながら開墾されていない土地」の6割をアフリカが […] -
経済・産業
福島第一原発2号機で燃料デブリの初調査。取り出しは廃炉工程の最も困難な作業、試算32兆円、廃炉費用はさらに膨らむ?!
-
経済・産業
農業×太陽光発電の可能性は、僻地であればあるほど大きくなるー電力システムの分散化がもたらすのは地域社会への経済的効果と持続可能なアプローチ
太陽光発電式のエネルギーを使うことで農作業にどれほどのメリットがあるものなのか、ジンバブエの農家たちも気づき始めている。持続可能なエネルギー技術によって誰よりも恩恵を受けるであろう農家たちへのより良い教育と情報提供を、専 […] -
経済・産業
法外な電気代に苦しむ人口4000人の街が太陽光発電の導入でエネルギーの民主化へ/リオデジャネイロの貧困街の抵抗
貧富の差が激しいブラジルには、ほぼすべての都市郊外に貧困街「ファベーラ」が存在する。低所得層の人々が暮らすエリアにもかかわらず、長年、桁外れに高い電気代に悩まされている。そんな状況をテコ入れすべく、2015年、2人の男性 […] -
経済・産業
売電目的の自家発電から「電気が使えない日」にみんなで備える市民発電へ
2018年6月の大阪北部地震では17万戸停電し2時間半で復旧したが、9月6日の北海道胆振東部地震では約295万戸が停電、全ての停電が解消したのは10月4日だという。また、災害ではなくともベネズエラのように国土全体が長期間 […] -
経済・産業
4月15日発売の『ビッグイシュー日本版』357号、表紙は「ティモシー・シャラメ」、特集は「市民発電所」
2019年4月15日発売のビッグイシュー日本版357号の紹介です。 表紙は「ティモシー・シャラメ」、特集は「市民発電所」です。 -
経済・産業
3号機からの燃料取り出しに初歩的トラブル続出。安全で着実な廃炉は実現できるのか?ー福島第一原発事故から丸8年。
福島第一原発事故から丸8年が経過しようとしている。しかし、事故を起こした第一原発の廃炉作業は困難に阻まれて進んでいない。作業を大きく分けると、汚染水対策、プールからの使用済燃料の取り出し、そして溶けた燃料の取り出し準備と […] -
経済・産業
プラスチックを使わない食品保存は可能か? 世界のイノベーションと個人レベルの習慣の変え方
無駄に使われるプラスチック製品に目を光らせる消費者が増え、「過剰包装」といえば真っ先に思い浮かびがちな食品企業はこれまでのやり方を変えるよう圧力をかけられている。プラスチックに代わる新素材への投資をすすめ、その対象は、ロ […] -
経済・産業
ベトナム、トルコに続き英国への原発輸出も破綻へ-足もとから崩れ始めた原子力産業
日本政府が積極的に進めてきたトルコへの原発輸出が事実上破綻した。本年1月4日の報道によれば、トルコ北部のシノップ原発計画の建設費が4基で当初の2倍の5兆円にも高騰し、採算性が悪化したためだ。そこで、メーカーの三菱重工はト […] -
経済・産業
北東アジアを非核兵器地帯に!「日韓プルトニウムシンポジウム」開催
2018年11月、「日韓プルトニウムシンポジウム」を韓国の平和協同研究所(IPC)と共催した。お互いの国の再処理計画に反対していくための2年プロジェクトの初回シンポジウム。外務省の職員や内外の専門家を招いて、朝鮮半島の非 […]