ボランティアは本当に尊いのかー国の怠慢を招く?支援を受ける側の固定化?ドイツの社会政治学教授が指摘する問題
日本の「子ども食堂」の数は少なく見積もっても7千を超え、子ども食堂に関わるボランティアの数も増え続けている。そんな“子ども食堂文化の浸透”を喜ぶ政治家もいるが、「子ども食堂が必要な状況(=子どもの貧困)をなくすのが本来の政治家の仕事だろう」と厳しい声があるのも事実だ。「ボランティア」について、今あらためて活発な議論が必要だと主張する独フリードリヒ・シラー大学イェーナ政治社会学のジルケ・ヴァン・ダイク教授(専門は社会政策や福祉国家)に、『ヒンツ&クンスト』誌(ドイツ・ハンブルク)が話を聞いた。
1月15日発売の『ビッグイシュ―日本版』447号の表紙は「コリン・ファレル」、新春スペシャル企画は「南極と人類の未来」
再び核シェルターが必要とされる時代に?ー プラハの地下壕は15万人を収容可
ウクライナ戦争の終わりが見えない。戦禍を逃れて中欧諸国に流入する避難民、高騰するエネルギー価格への不満など、ヨーロッパ内の緊張は高まる一方だ。ウクライナが砲撃にさらされるのを目の当たりにし、ヨーロッパ諸国の人々は民間防衛(武力紛争等の緊急事態に備えて、一般の市民が行う非軍事的な防衛行動)の至らなさを思い知らされてもいる。カナダ・ヨーク大学の災害危機管理学准教授ジャックL・ロズディルスキーが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介しよう。
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山口県・上関原発、建設続行へ!? 建設計画は白紙のまま14年
山口県上関町で柏原重海町長の病気辞任を受けて11年ぶりに町長選挙が行われた。柏原町長はもともとは上関原発計画を推進する姿勢だったが、2011年の福島原発事故以降、原発に依存しない町づくりを進めてきた。このため、原発計画に反対する人たちもある程度評価して、対立候補の擁立を見送ってきた。
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国境も時間も超える不思議な漫画「マムアンちゃん」の誕生秘話/BIG ISSUE LIVE「愛蔵版『ビッグ マムアンちゃん』発売記念 タムくんと話そう!」
雑誌『ビッグイシュー日本版』の第1号が世に出たのは2003年のこと。来年の創刊20周年を記念した企画の第一弾として、ビッグイシューで大人気連載中の「マムアンちゃん」を一冊に取りまとめた単行本、愛蔵版『ビッグ マムアンちゃん』が発売となった。
2022年12月3日に行われたオンラインイベント『BIG ISUUE LIVE』では、「マムアンちゃん」の作者であるタイの漫画家、ウィスット・ポンミニットさん(通称・タムさん)をお迎えし、ビッグイシュー日本編集長・水越洋子と、ビッグイシュー日本東京事務所長・佐野未来がお話を伺った。
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新たな住まい方、“コウハウジング”。企業の利益最大化ではなく、長く住むことを目的にした住宅開発
住宅を持つことのハードルが高くなり、住宅費に苦しむ人が増えている昨今、共同出資で空間やリソースを確保する“コミュニティ暮らし”への関心が高まっている。住宅危機が深刻化しているオーストラリアで、新たな住まい方の一つとして注目されるのが「コウハウジング」、いわば集合住宅コミュニティーだ。タスマニア州にあるコウハウジングを『ビッグイシュー・オーストラリア』が訪ねた。続きを読む
地域の米と自然の力で作る酒を扱う「アキモト酒店」は本州最北端のビッグイシュー販売店(秋田県大仙市)
人口流出による働き手の不足や高齢化の加速は、どの地方でも深刻な問題だ。こうした課題に対し、地域で生産したものを、人との”つながり“を通じて広げることで向きあっている店がある。秋田県大仙市にある、アキモト酒店だ。
今回は、アキモト酒店・代表の秋元浩さんに、お話を伺った。続きを読む