ケニアのマサイマラ保護区(※1)で小型飛行機を自ら操縦し、象牙・銃器の探知犬、密猟者の追跡犬とともに、ゾウ密猟対策活動や野生動物の保護に奔走する滝田明日香さん。2023年、ケニア政府から麻酔銃の所持許可書を得て、野生動物治療が可能になった。今回は、絶滅危惧種クロサイに個体識別のため、耳に刻みパターンを入れるオペレーション(イアノッチング)に、パイロットとして参加。1週間、上空からクロサイを見つける役目を果たした。
差別を生むのは「無知」から来る「恐れ」ー 異なるものを知り、行動を起こそう
差別と闘う、これはすべての人に関わってくるテーマだ。往々にして、差別とは目に見えず、どんな形であれ人間の尊厳を踏みにじる。では、いったいなぜ人は差別をしてしまうのだろう? 差別をなくすことはできるのだろうか?
人々が惜しみなく優しさを見せ、互いを知り合い、思いやりを持つ ーー 両者のあいだに壁をつくるのではなく「橋」を架けられるなら、この世界はずいぶんと違ったものになるだろう。今ある差別にどうアクションすべきか、ポルトガルで発行されているストリートペーパー『CAIS』の記事を紹介する。
続きを読む
絶滅危惧種クロサイ。個体識別のための「ライノ・イアノッチング」 4時間近く上空で旋回、風で目が乾き、首がむち打ち症になりそう
ケニアのマサイマラ保護区(※)で小型飛行機を自ら操縦し、象牙・銃器の探知犬、密猟者の追跡犬とともに、ゾウ密猟対策活動や野生動物の保護に奔走する滝田明日香さん。2023年、ケニア政府から麻酔銃の所持許可書を得て、野生動物治療が可能になった。今回は、絶滅危惧種クロサイの個体識別のため、耳に刻みパターンを入れるオペレーション(イアノッチング)に、パイロットとして参加。上空からクロサイを見つける役目に挑戦している。
学校がフードバンクを運営せざるを得ない英国の現状
英国では、何百万もの家庭が子どもに十分な食事を与えられないでいる。食料不安を経験することは子どもの心を大きく傷つけ、学業にも悪影響を及ぼす。学校が運営するフードバンクの最新事情について調査を進めているブリストル大学教育学部上級講師のウィル・ベイカーが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介する。
続きを読む
表紙&特集は「読書バリアフリー」、スペシャルは「ビル・ナイ」/2024年9月15日発売の『ビッグイシュー日本版』487号
販売者はどんなものを食べている? 5人の食事日記が語ること
日常的にまともな食事が期待できない状態を指す「食料不安」の問題が、米国では深刻な広がりを見せている。では、ストリート誌販売者はどんな食生活を送っているのだろう? 米オクラホマシティのストリート誌『カーブサイド・クロニクル』の販売者5人に食事日記をつけてもらった。
続きを読む
ドミサイド――意図的な住まいの破壊は戦争犯罪。イスラエル軍がガザで進める住宅破壊
“意図的に住まいを破壊すること”――戦時中であれ平時であれ、個人または共同体のものであれ、政府あるいは民間によるものであれ――は「ドミサイド」と称される。ロシアによるウクライナでの住居破壊を受け、国連が定める「適切な住居の権利」に関する特別報告者バラクリシュナン・ラヤゴパルは、「ドミサイドは戦闘の巻き添えというレベルをはるかに超える被害をもたらし、それ自体を国際法で禁止・処罰するべきだ」と主張している。ドミサイドは、集団虐殺(ジェノサイド)、人道に対する罪、戦争犯罪とみなされるべきだと主張するマギル大学の法学部准教授プリヤ・グプタが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介する。 続きを読む
絶滅危惧種クロサイの個体識別のための「ライノ・イアノッチング」。難しい、空から行うクロサイの子どもの年齢チェック
ケニアのマサイマラ保護区(※)で小型飛行機を自ら操縦し、象牙・銃器の探知犬、密猟者の追跡犬とともに、ゾウ密猟対策活動や野生動物の保護に奔走する滝田明日香さん。2023年、ケニア政府から麻酔銃の所持許可書を得て、野生動物治療が可能になった。今回は、絶滅危惧種クロサイの個体識別のため、耳に刻みパターンを入れるオペレーション「イアノッチング」にパイロットとして参加したが、クロサイがなかなか見つからない……。
統計のトリック--ホームレス状態とカウントされない人たちが増加しているフィンランド
フィンランドでは、ホームレス状態にある人の数が年々減少している。だが、統計が必ずしもすべての現実を捉えているわけではない。ポジティブに見えるニュースに影を落とす今後の懸念点について、フィンランドのストリートペーパー『Iso Numero』からレポートが届いた。 続きを読む